クレジットカード払いはキャッシュレス決済の浸透と共に利用するケースが多くなりました。この記事ではクレジットカードによる支払いの仕組みや利用方法をご紹介します。
目次
クレジットカード払いの仕組みとは
クレジットカード払いは信用に基づく後払いの方法です。カード利用者が支払いをする際に現金は必要がなく、クレジットカード会社が立て替え払いをする仕組みになっています。クレジットカード払いは加盟店でのみ有効です。クレジットカード払いはお店との一対一の取引ではなく、カード利用者、加盟店、カード会社の3者によっておこなわれます。
まず、カード利用者がクレジットカードを利用して支払いをします。すると、加盟店はクレジットカード会社に請求を行い、カード会社が加盟店に対して支払いを立て替えます。最後にカード会社がカード利用者に対して利用額を請求し、利用者がカード会社に料金を支払うという流れです。
クレジットカード払いの支払い方法
クレジットカード払いでは支払い方法を主に4種類から選べます。支払う店舗やサービスによって利用できる方法が異なり、カード会社によっては後から支払い方法を変更することも可能です。ここでは4種類の方法について概要を紹介します。
基本の「1回払い」
クレジットカード払いでの支払いの基本は1回払いです。「翌月一括払い」とも呼ばれる方法で、カード会社との契約で定められている翌月の期日に支払いをします。締日までに使用した金額を通常は銀行口座からの引き落としで支払います。1回払いを選ぶとカード利用者は利用金額によらず、手数料なしで利用できます。
高額商品購入時には3回以上の「分割払い」
クレジットカード払いでは分割払いに対応しています。3回以上の分割払いができるのが一般的で、分けられる回数の上限はカード会社によって異なります。6回、10回、12回、24回、36回といった分割払いが可能です。
数ヶ月〜数年にわたり分割して支払えるため、月々に支払う金額の負担が少なくなるのがメリットと言えるでしょう。
しかし、分割払いは手数料がかかるため、トータルの支払い金額でみると、1回払いよりも多くお金を支払うことになります。
月額の負担を標準化する「リボ払い」
リボ払いは毎月定額の支払いをする方法です。例えば、毎月の支払金額を1万円といった形で指定できます。支払い残高が2万円でも10万円でも毎月1万円ずつ支払えば良いので家計管理をしやすい支払い方法です。
ただし、リボ払いには利息が付くため、少額の支払いを継続していると総額が大きくなる点に注意して利用する必要があります。
上手く使うと便利な「ボーナス払い」
ボーナス払いは夏や冬のボーナスが出る月に1回払いまたは2回払いで支払う方法です。クレジットカード払いをした次のボーナスのタイミングに請求される仕組みになっています。
ボーナス払いはデパートなどの高額な商品やサービスを取り扱う店舗で対応していることが多く、大物買いを促進する方法として用いられています。
クレジットカード払いの注意ポイント
クレジットカード払いはカード会社との信用に基づく取引なので、ルールを遵守して利用することが大切です。ここではクレジットカード払いをするときの注意点を解説します。
支払いの遅延
クレジットカードを使った際は請求日に支払いをする必要があります。支払いの遅延を起こすとカード会社とのトラブルになるので注意しましょう。一般的には口座振替をする銀行口座を登録します。請求日の時点で銀行口座の残高が不足していると未払金が発生してしまい、カード会社から支払い督促を受けることになります。支払いをするまではクレジットカードが使えなくなることが多いので、万が一遅れた場合はすぐに支払いましょう。
支払いが遅延すると遅延損害金のペナルティも発生し、1日単位で支払い金額が増える点にも注意が必要です。さらに個人信用情報にも延滞をした記録が残り、今後新しいクレジットカードを作成したり、ローンを組んだりするときに支障をきたします。また、支払いの遅延が続くとカード会社からの信用を失い、強制解約になる場合もあります。
分割やリボ払いの際に発生する手数料
クレジットカードで分割払いやリボ払いをしたときには手数料がかかります。支払いの回数が多く、期間が長くなるほど手数料が高くなるので注意が必要です。ただし、分割払いでも2回払いの場合には手数料がかかりません。
利用額の制限がある
クレジットカードには利用限度額が設定されています。クレジットカード払いでは限度額を超えて支払うことはできないので注意しましょう。30万円の利用可能枠があるときに、10万円の買い物をすると残りの枠は20万円です。この時点で25万円の商品を買おうとしても取引が承認されることはありません。分割払いやリボ払いで残債が残っている場合には利用限度額が小さくなるため気を付けましょう。
締め日・確定日・支払日があること
クレジットカード払いを利用する際は締め日、確定日、支払日を確認しておきましょう。締め日までに利用した金額が次の支払日に請求されます。確定日は加盟店がカード会社に請求をする日で、この時点で金額が照合されて請求金額が正式に決まります。
例えば、毎月月末が締め日、確定日が翌月12日、引き落とし日が27日になっているとしましょう。5月25日にクレジットカード払いをした場合には6月12日に確定され、6月27日に口座から引き落とされます。6月1日にカード払いをした分は7月12日に確定され、7月27日に引き落とされます。
・締日:月末 ・確定日:翌月12日 ・引き落とし日:翌月27日 |
支払日 | 確定日 | 引き落とし日 |
5月25日 | 6月12日 | 6月27日 |
6月1日 | 7月12日 | 7月27日 |
ネットショッピングでのクレジットカードの使い方
ネットショッピングではクレジットカード払いが便利です。クレジットカードの使い方はどのサイトを利用する場合でも流れはほとんど同じです。ここではネットショッピングでのクレジットカードの使い方をご紹介します。
1.クレジットカードの情報を登録
最初にクレジットカードの情報をアカウントに登録します。サイトによってはネットショッピングのときに会員登録をせずに、支払いのタイミングでクレジットカード情報を入力する場合もあります。登録する必要があるのは以下の4点です。
・カードブランドの種類
・クレジットカード番号
・カード名義人の氏名
・有効期限
カードブランドはVisa、Mastercard、JCBなどのことで、登録画面で選択できるようになっているのが一般的です。クレジットカード番号、氏名、有効期限はクレジットカードに記載されています。最近ではカード番号がカードに表記されていないクレジットカードもありますが、カード会社のサイトやアプリにログインすれば確認可能です。
2.支払い方法に「クレジットカード払い」を選択
ネットショッピングで欲しい商品をカートに入れて決済画面に移動します。支払い方法を選択する画面で「クレジットカード払い」を指定しましょう。カード登録を済ませてあれば、支払いに使用するクレジットカード情報が表示されます。
3.セキュリティコードやパスコードを入力
クレジットカード払いを選んだら最後にセキュリティコードを入力します。セキュリティコードはクレジットカードの裏面、署名欄に記載されている数字の下3桁です。また、サイトによってはパスコードの入力を求められることもあります。二段階認証が導入されているサイトではSMSやメールで送られてくるパスコードを入力してから注文を確定させましょう。
公共料金を支払う時のクレジットカードの使い方
水道料金などの公共料金はクレジットカード払いができる場合が多くなりました。水道料金の場合には地域の水道局に問い合わせて申し込むとクレジットカードで支払えるようになります。電気やガスについても電力会社、ガス会社に連絡して手続きをします。オンラインでクレジットカード払いに切り替えられることがほとんどです。市区町村の公式サイトや水道局、各会社のサイトに手続き方法が掲載されていることが多いので調べてみましょう。
税金を支払う時のクレジットカードの使い方
クレジットカードは税金の支払いにも使用できます。所得税などの国税はトヨタファイナンス株式会社と国税庁が運営している「国税クレジットカードお支払サイト」から納付可能です。固定資産税などの地方税は地方税共同機構が運営する「地方税お支払サイト」から納税できます。ただし、すべての税金をクレジットカードで納められるわけではなく、地域によっては自治体がクレジットカード払いに対応していないこともあります。
クレジットカードでの支払いもINVOY
企業では、多様化する支払い方法によって経理の負担が大きくなっています。自社の支払いにクレジットカードを使ったときの経理処理にも柔軟に対応しなければなりませんし、加盟店やカード会社では請求業務も発生します。クレジットカード払いに伴う経理業務の負担の軽減にはINVOYがおすすめです。INVOYは請求書の発行、受取、支払いまで一元管理できます。また請求書への支払いをクレジットカードで対応することも可能です。便利な機能が豊富なのでぜひ活用してみましょう。
まとめ
クレジットカード払いは利用者、加盟店、カード会社の3者によって成立している信用に基づく取引です。カード会社が立て替え払いをする仕組みで、利用者は請求日に支払いをします。加盟店では確定日にカード会社に利用者の支払い分の代金を請求することが必要です。店舗だけでなくネットショッピングや公共料金などの支払いにもクレジットカード払いを使えるので便利な世の中になっています。企業としてはクレジットカード払いが増えていることを考慮して、適切な対応を取れるようにしましょう。
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