後払いとは?仕組みは?お店と購入者のメリット・デメリットを紹介 最終更新日: 2024/04/22   公開日: 2024/04/22

後払いは、ネットショッピングやカタログ注文でのお買い物などでよく目にする決済手段です。お店の経営にあたって、どんなメリットがあるのか、またデメリットはあるのか気になるでしょう。ここでは、後払いの仕組みやお店側・お客様側のそれぞれのメリット・デメリットについてご紹介します。

後払いとは?

後払いとは、ECサイトでお買い物をして商品を受け取った後、指定された期日までに銀行や郵便局、コンビニ等でその代金を支払う決済手段のことを指します。支払い時に必要となる請求書は、商品とともに送られてくる場合と、別途郵送される場合とがあります。

後払いの仕組み

後払いの仕組みを見てみましょう。

・お客様が商品等の購入で後払い決済を選択する
・お客様の与信の範囲内で決済可能かどうか決済代行会社が確認する
・決済代行会社が加盟店に対して決済処理、入金処理を行う
・加盟店がお客様へ商品を発送する
・決済代行会社から送られてくる請求書でお客様が支払いを行う

後払い、という言葉を聞くと、商品を発送する会社のリスクが大きいと誤解されるかもしれません。しかし、実際は違います。基本的に、お店がお客様から直接料金を徴収することはなく、保証型の決済代行会社であれば、その料金は決済代行会社が先に立て替える形で支払うこととなるため、未回収のリスクを負わずに済みます。

後払いと掛け払いの違い

後払いに似たものとして、「掛け払い」というものがあります。掛け払いは、一般的に購入者が企業であり、主に企業間取引で使われる言葉です。後払いは、個人が1回ごとの取引で行うのに対し、掛け払いは企業がある一定期間の費用をまとめて支払うことを指します。

関連リンク:掛け払いとは?後払い・ツケ払いとの違いやメリット・デメリットを紹介

後払いが注目されている背景

後払い決済は、顧客側・お店側の両方にメリットがあり、その市場規模は拡大傾向にあると言われています。それは日本国内のみならず、世界規模で拡大しており、今後もますます後払い決済サービスが広まっていくと予想されています。

後払いを導入するお店のメリット

後払い決済を導入すると、お店側にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

顧客層の拡大による売上向上が期待できる

ECサイトでよく選ばれる決済方法として、クレジットカード決済が挙げられます。しかし、学生や無職の方などは、クレジットカードを保有していない場合も多々あり、こうした人々にとって後払い決済は気軽にネットショッピングができるポイントとなります。

また、クレジットカードを保有している方についても、カード情報をできるだけ入力したくないと考える場合、後払い決済があると便利です。このように、クレジットカードを持っていない人やクレジットカードを使いたくない人が購入しやすいお店になると、新たな需要も生まれやすく、売上の向上が期待できます。

「かご落ち」の防止

せっかくお客様がECサイトで購入するつもりになっても、決済完了までたどり着かなければ意味がありません。商品をECサイト上のカートに入れたにも関わらず、支払い完了までの間に離脱することを、かご落ちと呼びます。

クレジットカード決済を行う場合、クレジットカード番号の入力やパスワードの入力といった手続きが発生することもあり、状況によっては途中でサイトを離脱してしまうこともあり得ます。後払い決済なら、支払完了までの手続きが簡単に済むことも多く、かご落ちの防止につながります。

未回収のリスクが減る

保証型の後払い決済では、基本的に料金の支払いを決済代行会社が立て替えて行うため、代金が未回収のまま経過してしまうリスクが少なくなります。後払い決済を希望した段階で、決済代行会社がお客様の与信審査も行うため、安心して商品を発送することができるでしょう。

請求書発行や入金管理などの業務負担が減る

後払い決済なら、事務・経理の行う業務を大幅に減らすことも可能です。請求書の発行をはじめ、入金管理や未払いが続く場合の督促業務は決済代行会社が行うこととなります。

後払いを導入するお店のデメリット

後払い決済を導入したことで、お店側にデメリットが生じるかも気になるでしょう。考えられるデメリットは、以下の2点が挙げられます。

立て替え払いがない場合は未回収リスクを抱える

決済代行会社による立て替え払いがない後払い決済サービスを導入してしまうと、お店側が未回収のリスクを負うこととなります。その場合、支払の督促や場合によっては法的措置を行わざるを得ない事態となり、お店側の負担は増えるでしょう。

初期費用や月額費用が発生する

後払い決済サービスの導入に伴い、初期費用や月額費用の負担が発生します。売上の少ない会社にとっては、こうした費用負担が重くなる可能性があることを踏まえ、どのくらいの費用が必要になるのか事前に確認されることをおすすめします。

後払いをする購入者のメリット

次に、購入者側のメリットについても見てみましょう。

ECサイトでも安心して購入できる

後払い決済は、クレジットカードの不正使用やセキュリティ面に不安があるお客様にとって、安心してお買い物をしやすい決済手段と言えます。また、実際に手に取り確認することができないネットショッピングにおいて、届いた後で支払えることも安心感につながります。

クレジットカードを持っていない・使いたくない人も買い物ができる

後払い決済なら、クレジットカードを保有していない人もネットショッピングを楽しむことができます。学生や無職の方など、世代を問わず利用しやすい点がメリットです。

後払いをする購入者のデメリット

後払い決済における購入者のデメリットはあまり考えられません。強いて言うなら、指定された期日までに代金を支払うよう注意しなければならない、ということでしょう。

うっかり支払日を忘れ、それを何度も繰り返してしまうと、与信に傷がついてしまう可能性があります。

後払い決済サービスの選び方

お店がこれから後払い決済を導入したい場合、以下のポイントに注意して決済代行会社を選びましょう。

与信枠の上限が自社の商品に合っているかどうか

お客様が後払い決済を選択すると、決済代行会社が与信審査を行います。その結果、与信枠の上限まで後払い決済を利用できることとなりますが、与信枠の上限が自社の商品の金額を下回っていた場合、後払い決済はできません。自社の取り扱い商品の金額と、決済代行会社が設定する与信枠の上限額がマッチしているかどうか確認が必要です。

利用料金に対して満足できるサービス内容かどうか

後払い決済サービスの利用料金は、その事業を行う会社やプランによって異なります。サービスの内容をよく確認し、利用料金に対して満足できるものかどうか調べましょう。与信枠の上限はいくらなのか、入金サイクルはどのくらいなのか、請求書の発送方法はどのように行うのかなど、具体的にポイントを絞って複数の会社を見比べてみるとその違いが分かりやすいです。

自社のキャッシュフローに適しているか

決済代行会社を利用する場合、お客様が購入した代金は決済代行会社が立て替えてお店に入金することとなります。入金サイクルは決済代行会社により異なり、「15日締め末日払い」と早いところもあれば、「月末締め翌々日末払い」など時間がかかるところもあります。オプションによって入金サイクルを早めるサービスを展開している会社もあるため、その点についても確認しながら自社のキャッシュフローに合う会社を選びましょう。

利用中のシステムと連携がスムーズに行えるかどうか

お店が利用しているシステムと、後払い決済サービスで用いるシステムが負担なく連携できるかどうかも重要です。後払い決済サービスによっては、連携に対応しないシステムを用いている可能性もあり、この場合はお店側の負担が増えてしまいます。連携可能なシステムだったとしても、自動連携ができるかどうかでその負担が変わります。

INVOYカード払いがおすすめな理由

本記事では、お店が後払い決済サービスを導入するにあたって知っておくと便利な情報をご紹介しました。一方で、お店側も時には顧客となり、ECショップや取引先等で事業に必要なものを購入する機会も当然あるでしょう。

そんな時に便利なのが、INVOYカード払いです。INVOYは、請求書の発行から支払いまでスムーズに行える、クラウド請求書プラットフォームであり、無料もしくは少ない負担で事務・経理の業務の効率化に役立ちます。

事業での支払いにINVOYカード払いを利用すると、支払い業務がスムーズに行えて資金繰りがしやすくなる、少ない手数料で利用できるなどのメリットもあります。

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まとめ

後払い決済サービスは、近年着実に拡大していることから、今後ますます需要も高まってくると予想されます。決済代行会社による立て替えを利用することで、お店側が未回収リスクを負うことはなく、顧客側・お店側の両方に多くのメリットが得られるでしょう。しかし、後払い決済サービスの導入には費用負担もかかります。自社にとって満足できるサービスかどうか、慎重に判断されることをおすすめします。

この記事の投稿者:

shimohigoshiyuta

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