郵送の基礎知識

A3封筒の切手代はいくら?規格別の料金早見表と郵送コスト削減術 2025年最新版

公開日:

a3封筒 切手

ビジネスシーンにおいて、契約書や図面といった重要な書類をA3サイズの封筒で送る際、「切手はいくら貼れば良いのだろう」と迷った経験はないでしょうか。郵便料金は定期的に見直され、特に2024年10月には改定が行われたため、2025年時点の最新情報を正しく把握しておくことが不可欠です。

この記事を読めば、A3封筒で書類を送る場合の適切な切手代と、郵送時に注意すべきポイントが明確になります。料金不足で郵便物が返送されるといったトラブルを未然に防ぎ、誰でも安心して大判の書類を送付できるようになります。

さらに、郵送コストを賢く削減するための代替案もご紹介します。日々の業務に追われるビジネスマンでも、すぐに実践できる具体的な内容です。まずは、A3封筒を郵送する上での基本的な知識から確認していきましょう。

A3封筒郵送の基本 規格と料金の仕組み

A3封筒を郵送する際の基本ルールから押さえていきましょう。郵便物にはサイズや重さによって「定形郵便」や「定形外郵便」といった区分があり、それぞれ料金の計算方法が異なります。A3サイズの封筒は一般的な封筒よりも大きいため、多くの場合、定形外郵便として扱われます。

ここでは、定形郵便と定形外郵便の違い、さらに定形外郵便の中でも「規格内」と「規格外」という区分について、分かりやすく解説します。

定形郵便と定形外郵便の違い

私たちが日常的によく利用する長形3号封筒のような小型の郵便物は「定形郵便物」に分類され、全国一律の基本料金で送付できます。一方で、この定形郵便の規定サイズや重量を超えるものは「定形外郵便物」となり、料金体系が変わります。

日本郵便が定める定形郵便の基準は、縦23.5cm、横12cm、厚さ1cm以内で、かつ重さが50g以内に収まる郵便物です。これらの基準を一つでも超えると、定形外郵便として扱われます。

A3封筒は、一般的に縦横の長さが30cmを超える大きなサイズです。そのため、サイズが規定を超過しており、A3封筒で送る郵便物は自動的に「定形外郵便物」の扱いになると理解しておきましょう。定形外郵便はサイズと重さによって細かく料金が設定されており、送り方によって料金区分が変わる点が重要なポイントです。

規格内と規格外の違い

次に、定形外郵便物をさらに二つに分ける「規格内」と「規格外」という用語について説明します。日本郵便では、定形外郵便物のうち、長辺34cm、短辺25cm、厚さ3cm以内のものを「規格内」と定義しています。

そして、このサイズを超えるものが「規格外」となります。簡単に言えば、A4用紙が入る程度の比較的小さな定形外郵便か、それよりも大きい、または厚みのある定形外郵便かという違いです。

A3封筒の長辺は多くの場合40cmを超えるため、定形外郵便の中でも「規格外」に分類されます。例えば、A3書類を折らずに角形A3号封筒で送る場合は「規格外」に、半分に折って角形2号封筒に入れる場合は、厚さ次第で「規格内」に収まります。

このように、使用する封筒や書類の折り方によって規格が変わり、郵便料金も大きく異なるため、送りたい郵便物がどちらの区分に該当するかを把握しておくことが重要です。

封筒サイズ別 A3書類を送る方法と切手代

封筒サイズ別 A3書類を送る方法と切手代

A3サイズの書類を郵送するには、大きく分けて三つの方法が考えられます。一つ目はA3を折らずにそのまま送る方法、二つ目はA3を二つ折りにして送る方法、そして三つ目はA3をさらに折り畳んで小さな封筒で送る方法です。

それぞれに適した封筒の規格があり、郵便料金の区分も異なります。ここでは、代表的な封筒である「角形A3号」「角形2号」「長形3号」を使用した場合の送付方法と切手代を詳しく解説します。書類の重要性や、送付先からの「折り目を付けたくない」といった要望に応じて、最適な方法を選択してください。

角形A3号で折らずに送付する場合

最も大きな封筒である角形A3号は、その名の通りA3サイズの用紙を折らずにそのまま封入できる封筒です。メーカーによって多少の差異はありますが、一般的には約340mm×445mm程度の寸法で、ポスターや図面など、折り目を付けたくない書類の郵送に適しています。

角形A3号封筒を用いてA3書類を送る場合、郵便区分は前述の通り、定形外郵便の「規格外」となります。サイズが大きく厚みも出やすいため、規格外郵便はサイズ制限が緩い代わりに、料金はやや高めに設定されています。

定形外郵便(規格外)の料金は、2025年時点で重量に応じて以下のように定められています。

  • 50g以内 260円
  • 100g以内 290円
  • 150g以内 390円
  • 250g以内 450円
  • 500g以内 660円
  • 1kg以内 920円

角形A3号封筒自体も紙が厚く大きいため、相応の重量があります。封筒1枚でおよそ40gから50g程度になることもあり、中に入れる書類と合わせた総重量を正確に測ることが大切です。

例えば、A3の普通紙5枚(約50g)を封筒に入れると合計で100g前後になり、この場合は290円の切手が必要です。中身が増えて重くなるほど切手代も上がっていく点に注意しましょう。

角形2号で二つ折りにして送付する場合

A3用紙を中央で二つ折りにするとA4サイズ相当になります。この場合、一般的な角形2号封筒(A4用紙が収まるサイズ)で送ることが可能です。角形2号は240mm×332mm程度の大きさで、ビジネスシーンで頻繁に使用される封筒の一つです。

契約書やパンフレットなどをこの方法で送ることで、郵送コストを抑えるメリットがあります。角形2号封筒でA3書類を送る場合、郵便物の区分は定形外郵便の「規格内」に該当します。封筒が小さくなり厚さも抑えやすいため、同じ重さでも角形A3号より安い料金で送れます。

定形外郵便(規格内)の料金の目安は、2025年時点で以下の通りです。

  • 50g以内 140円
  • 100g以内 180円
  • 150g以内 270円
  • 250g以内 320円
  • 500g以内 510円
  • 1kg以内 750円

角形2号封筒は、角形A3号に比べて軽く、封筒自体の重さは約20gから30g程度です。例えば、A3用紙を折ったものを2枚から3枚(A4換算で6ページ程度)入れると、総重量は50gを超えるかどうかというところでしょう。50g以内であれば140円で済みますが、少しでも超えると180円になります。

書類を折り畳む手間や、折り目が付くという点を考慮する必要はありますが、郵送費を節約したい場合や、折っても問題ない書類であれば、角形2号で送る方法は非常に有効な選択肢です。

長形3号で折り畳んで送付する場合

最後に、長形3号封筒を使用する方法です。長形3号封筒は120mm×235mm程度の一般的な定形封筒で、通常はA4用紙を三つ折りにして使用します。工夫次第でA3用紙も封入可能で、具体的にはA3を二つ折り(A4サイズ)にし、さらに三つ折り(定形封筒サイズ)にする「DM折り」という方法で対応できます。

ただし、用紙が厚かったり枚数が多かったりすると封筒が窮屈になるため、この方法は薄手のA3用紙を1枚か2枚程度送る場合に限られます。長形3号封筒で送る場合、郵便区分は「定形郵便物」になります。

定形郵便の料金は重量のみで決まり、50g以内であれば一律料金です。2025年時点の定形郵便の基本料金は、50g以内で110円です。したがって、A3用紙をしっかり折り畳んで長形3号封筒に入れ、全体の重さが50g以内に収まれば、110円の切手で送ることができます。

これは非常に経済的ですが、実務上、A3書類をそこまで細かく折り畳むケースは稀です。重要書類では折り目が嫌われる場合もありますし、用紙が厚いと物理的に折り畳みにくくなります。社内資料やチラシなど、折れても支障がないものを安価に送りたい場合には有効な手段と言えるでしょう。

重量と料金の具体例 2025年最新情報

ここまで封筒サイズごとの料金区分を説明してきましたが、改めて2025年時点の郵便料金を整理します。A3封筒の郵送で主に使用する区分の料金は以下の通りです。

  • 定形郵便(長形3号など)
    • 50g以内 一律110円
  • 定形外郵便(規格内)
    • 50g以内 140円
    • 100g以内 180円
    • 150g以内 270円
    • 250g以内 320円
  • 定形外郵便(規格外)
    • 50g以内 260円
    • 100g以内 290円
    • 150g以内 390円
    • 250g以内 450円

上記の料金は、2024年10月の郵便料金改定後のものです。料金は重量制であるため、同じ封筒でも中身の重さによって料金が変わります。重量と規格区分の両面から、最適な送り方を選択することがコスト管理の鍵となります。

実際の重さの目安として、A3のコピー用紙1枚の重さは約8gです。角形A3号のクラフト封筒を約40gと仮定し、この封筒にA3用紙5枚(約40g)を入れて送る場合、総重量は約80gとなります。この場合、定形外郵便(規格外)の「100g以内」に該当するため、料金は290円です。

発送前には、家庭用のキッチンスケールなどで郵便物全体の重さを測っておくと安心です。もちろん、郵便局の窓口に持ち込んで計量してもらうこともできます。

ビジネスシーンでは、速達の利用も考えられます。定形・定形外郵便物に速達を適用する場合、基本料金に加えて重量に応じた速達料金が必要です。250gまでならプラス300円、1kgまでならプラス400円が目安となります。速達は土日でも配達されるため、急ぎの書類を送る際には有効です。

郵送時の実務上の注意

正しい切手代を把握した上で、実際に郵送する際の注意点も確認しましょう。特にA3封筒のような大判の郵便物には、特有の注意点が存在します。ここでは「料金不足」「差し出し方法」「封筒の取り扱い」の三点に絞って解説します。

切手の料金不足に注意する

最も避けたいトラブルが、切手代の不足による郵便物の返送です。送付した書類が相手に届かず、貴重な時間を失うことはビジネス上の大きな損失につながります。料金不足の場合、受取人に不足分を請求されることもあり、ビジネスマナーとして好ましくありません。

こうした事態を避けるためにも、切手は必要額を正確に貼ることが基本です。重さが区分の境界に近い場合は、測定誤差を考慮して余裕を持たせると安全です。最も確実なのは、郵便局の窓口で計量してもらい、その場で正しい金額の切手を購入して貼付する方法です。

ポスト投函か郵便局窓口か

A3封筒のような大きな郵便物は、街中の郵便ポストの投入口に入らない可能性があります。無理に押し込むと、中の書類が折れ曲がったり損傷したりする恐れがあります。

確実な方法は、郵便局の窓口に直接持ち込んで差し出すことです。窓口であればサイズの心配がなく、同時に重量を計ってもらい、正確な料金で発送できます。重要書類を送る場合や料金に不安がある場合は、初めから窓口を利用するのが賢明です。

封筒の書き方と封の仕方に配慮する

基本的なことですが、封筒の表記や封の仕方も重要です。ビジネス文書を送る際は、宛名や住所を明確かつ丁寧に記入し、郵便番号も正しく記載しましょう。大きな封筒では宛名が小さく見えがちなので、少し大きめの文字で書くと親切です。

差出人の住所氏名も、万が一の返送に備えて必ず明記します。封筒の封は糊でしっかりと端まで付け、粘着力が弱い場合はテープで補強すると安心です。機密性の高い書類であれば、封をした後に封緘シールや割印を施すことで、より丁寧な印象を与えられます。

郵送コスト削減のヒント 電子化の活用

郵送コスト削減のヒント 電子化の活用

A3封筒の郵送方法を理解することも大切ですが、根本的に「郵送そのものを減らせないか」という視点もビジネスにおいては重要です。郵送コストや手間を削減するための代替策として、書類の電子化が挙げられます。

郵送せずデジタルで送るメリット

昨今、ビジネス文書をPDFファイルにしてメールで送受信する方法が一般的になっています。A3書類もスキャナで取り込んだり、元々データで作成したりすれば、印刷せずにメールで送信できます。これにより、切手代、封筒代、印刷の手間が不要になり、時間も大幅に短縮できます。

郵便料金が上昇傾向にある中で、郵送物を減らすことはコスト削減と業務効率化の両面で非常に効果的です。ただし、メール送信には宛先間違いによる情報漏洩のリスクが伴います。送信前の宛名確認や、重要書類のパスワード設定といったセキュリティ対策を徹底することが不可欠です。

クラウド請求書サービスの活用

請求書や納品書などを頻繁に発行・郵送している企業には、クラウド請求書サービスの導入が効果的です。例えば「INVOY請求書」は、請求書や見積書をオンライン上で簡単に作成し、電子的に発行できる無料のプラットフォームです。

紙の請求書を郵送する代わりに、INVOY上で電子請求書を発行してメールで送信すれば、切手代や印刷代は一切かかりません。さらに、2023年10月に施行されたインボイス制度や電子帳簿保存法にも対応しており、法改正への準拠も万全です。

このようなサービスを活用することで、請求書発行業務にかかる時間とコストを大幅に削減できます。発送業務から解放され、より付加価値の高い業務にリソースを集中させることが可能になります。郵送が必要な書類と電子化できる書類を切り分け、業務全体の効率化を図ることをお勧めします。

まとめ

A3封筒で書類を郵送する際の切手代と、送り方の要点について解説しました。最後に、重要なポイントを改めて確認します。

A3封筒は基本的に「定形外郵便」として扱われます。折らずに送る場合は「規格外」、折り畳んで小さくすれば「規格内」や「定形郵便」で送ることも可能です。

郵便料金は重量によって決まります。50gや100gといった区分ごとに料金が変動するため、送付物の総重量を正確に把握し、必要な額の切手を貼ることが重要です。

2025年時点の最新料金を常に確認しましょう。郵便料金は改定される可能性があるため、常に最新の情報を参照することがトラブル防止につながります。

送料を抑えたい場合は、書類を折って小さな封筒で送る方法が有効です。ただし、書類の性質や相手先への配慮も忘れないようにしましょう。

郵送する際は料金不足に注意し、確実性を求めるなら郵便局の窓口を利用するのが最適です。

これらのポイントを押さえておけば、A3サイズの書類でも、もう迷うことなく適切な方法で発送できるはずです。必要に応じて郵送とデジタル送付を賢く使い分け、スマートな業務運営を目指してください。あなたの大切な書類がスムーズに相手先へ届き、ビジネスが円滑に進むことを願っています。

この記事の投稿者:

hasegawa

郵送の基礎知識の関連記事

郵送の基礎知識の一覧を見る

\1分でかんたんに請求書を作成する/
いますぐ無料登録