ビジネスカードを作成する際に比較する項目として「ポイント還元率」が挙げられます。法人カードで支払いをしたときにポイントが貯まるのがメリットですが、どのようにしたら効率的にポイントを貯められるか気になっている方も多いでしょう。
そこで本記事では、ビジネスカードでポイントを貯めるコツと注意点を解説していきます。貯めたポイントを有効活用する方法も紹介しているので、ぜひご覧ください。
目次
ビジネスカードでポイント還元率の目安
一般的には、ビジネスカードのポイント還元率の目安は0.5~1%です。中には1.5%と高めの還元率が設定されている法人カードもありますが、基本的には1%までのカードが多いでしょう。
還元率とは、たとえば1,000円の支払いをしたときに何%のポイントが付与されるかということです。ポイント還元率が1%のビジネスカードで1,000円の支払いをした場合、獲得できるポイントは10ポイントです。逆に還元率が0.5%のカードでは、5ポイントが付与されます。
つまり、還元率が高いビジネスカードほど、商品を購入したときに獲得できるポイントが多くなりお得になります。
ビジネスカードでポイントを貯めるコツ4選
ビジネスカードで効率よくポイントを貯めるには、いくつかの戦略があります。特に効果的な4つの方法を見ていきましょう。
- 従業員に追加カードを発行する
- 支払いをカードにまとめる
- ポイントモールで購入する
- ポイントの有効期限を管理する
従業員用に追加カードを発行
従業員用の追加カードとは、メインの法人カードに加えて発行できる追加のカードのことで、一般的なクレジットカードでいう「家族カード」のようなものです。メインの法人カードは代表名義で作成し、追加のカードを従業員の名義で発行するシステムになっています。
たとえば、各従業員がそれぞれ出張費や交通費、備品購入費を追加カードで支払いをすれば、カードの利用額に応じたポイントがメインの法人カードに合算した形で付与されます。もしこれまで経費を現金で支払っていた場合は、追加カードでの支払いに変更するとその分ポイントを獲得できるようになりお得です。
ただし、カード会社によっては追加カードを無料で発行できる枚数に制限があります。自社では何枚必要であるかを事前に確認しておきましょう。
支払いをカードにまとめる
会社のすべての支払いをビジネスカードにまとめることも、ポイントを効率よく貯めるコツです。たとえば光熱費や通信費、備品購入費など、定期的に必要な支出をカード決済にすると支払額に応じたポイントを確実に貯めることができます。
支払いをカードに集約すると、ポイントをお得に貯められるだけでなく、経費処理の効率化という点においてもメリットがあります。ポイントを貯めながら効率的に支出管理を行えるのが特徴です。
ポイントモールで購入する
ポイントモールとは、クレジットカード会社などが運営するポイントサイトを通して商品を購入すると、通常よりもお得にポイントを貯められるサービスです。多くのビジネスカードには提携するオンラインショップやサービスが集まるポイントモールがあり、ここを経由して商品を購入するだけで通常の数倍のポイントが付与されることがあります。
代表的なポイントモールとしては、三井住友カードの『ポイントUPモール』やdカードの『dカード ポイントモール』があります。このようなポイントモールを経由して楽天市場やAmazonで商品を購入すると、効率よくポイントを貯めることが可能です。
参照
ポイントUPモール:クレジットカードなら三井住友VISAカード
dカード ポイントモール | 「dカード」「dカード GOLD」をお持ちの方なら、いつものショップでポイントが最大15%たまる、お得なサイトです!
ポイントの有効期限を管理する
ビジネスカードで貯めたポイントには、有効期限が設定されている場合が多くあります。せっかくポイントを貯めても、期限内に使用できなければ失効してしまいます。
一般的には有効期限が1年~3年間ですが、カードによって有効期限が異なるため注意が必要です。獲得したポイントを最大限活用できるように、ポイントの有効期限を定期的に確認し、期限が切れる前に利用するようにしましょう。
ビジネスカードで貯まったポイントを有効に活用する方法
ビジネスカードで貯まったポイントは、さまざまな場面で有効活用できます。
- 消耗品費:オフィス用品の購入など
- 福利厚生:商品券への交換など
- 航空会社のマイルへ交換:出張費用など
一般的な方法としては、文房具やコピー用紙などのオフィス用品の購入に利用する方法があります。貯めたポイントをオフィス用品と交換できるサービスがあるため、うまく活用すると消耗品費の出費を浮かすことが可能でしょう。
またオフィス用品だけでなく商品券への交換もあります。ギフトカードや金券に交換することで、社員旅行や社内イベントの景品として社員の福利厚生に役立てられます。
他には、航空会社のマイルへの交換です。出張費用は大きな出費になりがちですが、マイルへの交換システムを利用できれば出張費用を節約できるでしょう。ただしすべてのビジネスカードがマイルへの交換ができるわけではありません。出張が多い会社でポイントをマイルに交換したい場合は、マイル交換が可能なビジネスカードをあらかじめ調べておきましょう。
ビジネスカードのポイントの会計処理
前提として、ビジネスカードに付与されたポイントの会計処理はポイントを利用した際に行われます。つまり、ポイントが貯まった時点での会計処理は必要ありません。
そして会計処理の方法は、主に2種類に分かれます。国税庁によると、法人カードのポイントを使用したときには「値引処理」もしくは「両建処理」として経理処理をおこなうとされています。
- 値引処理:ポイント利用後の金額を計上
- 両建処理:ポイント利用前の金額とポイント利用額を計上
値引処理をおこなう場合は、ポイント利用後の金額を計上します。一方で両建処理を行う場合は、ポイント利用前の金額とポイント利用額を雑収入として計上します。
例を挙げて考えてみましょう。1万円のオフィス用品のうち3,000円分はポイントを利用し、残りの7,000円分の支払いをビジネスカードで購入した場合を想定します。
<値引処理の場合>3,000円分の値引きを受けたと考える
借方 | 貸方 | ||
消耗品費 | 7,000円 | 未払金 | 7,000円 |
<両建処理の場合>3,000円分のポイントを雑収入とする場合
借方 | 貸方 | ||
消耗用品 | 10,000円 | 雑収入 | 3,000円 |
未払金 | 7,000円 |
このように処理の方法は異なりますが、どちらで会計処理をしても問題ありません。
ビジネスカードでポイントを貯める際の注意点
最後は、ビジネスカードでポイントを貯める際の注意点を2つ見ていきましょう。
- ポイントは個人利用できない
- ポイント還元がない法人カードもある
ポイントは個人利用不可
ビジネスカードで貯めたポイントはあくまで会社の資産であり、個人利用は厳禁です。社員が私的な用途でポイントを利用した場合、会社の資産を不正に利用したとして「業務上横領罪」に問われる可能性があります。
現時点では、ビジネスカードのポイントを個人が利用した場合に関する直接的な法律はありません。ポイントの利用について社内ルールを定めていない企業も多いようです。しかしトラブルや不正利用を防ぐために、あらかじめビジネスカードで貯めたポイントの利用については社内で規定を定めておくべきでしょう。
ポイント還元がない法人カードもある
すべてのビジネスカードにポイント還元があるわけではありません。特に年会費が無料の法人カードは、ポイント還元がないケースがあります。年会費が不要というメリットは大きいですが、いくらカードで支払いをしてもポイントが還元されないのはデメリットとも言えるでしょう。
しかし、追加カードを発行できる枚数が多いなど、その他の部分で特典を得られるのも事実です。ビジネスカードを選ぶ際は、ポイント還元率と同様にカードの機能や特典までを確認するようにしましょう。
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まとめ
本記事では、ビジネスカードでポイントを貯めるコツと注意点を解説しました。従業員用に追加カードを発行して支払いをカードにまとめたり、ポイントモールで購入をしたりなど、効率的にポイントを貯める方法が多くありました。
また貯めたポイントは、有効期限内に利用するのも重要です。ポイントを貯めると経費削減にもつながるので、ビジネスカードを作成する際はポイント還元率が高いカードを選びましょう。
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