郵送の基礎知識

B5封筒の切手代はいくら?料金・送り方について解説

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b5封筒 切手

請求書や契約書類など、B5サイズの書類を封筒に入れて郵送するシーンはビジネスで頻繁にあります。その際に「B5封筒にはいくら分の切手を貼ればいいのだろう?」と悩んだ経験はありませんか。

実は封筒のサイズや重量によって郵便料金は細かく定められており、適切な料金を知らないと切手の貼り過ぎや料金不足で困ることがあります。特に2024年10月の郵便料金改定で料金体系が変わったため、戸惑う方も多いでしょう。

本記事では、B5封筒を郵送する際の切手代について、基礎から丁寧に解説します。封筒のサイズ区分や重量ごとの料金、さらに速達などオプション利用時の追加料金まで網羅します。

加えて、郵送コストを抑える工夫や切手の正しい貼り方といった実務的なポイントも紹介します。この記事を読めば、B5サイズの郵送に関する悩みが解消し、安心して郵便を出せるようになるでしょう。

B5封筒は「定形外郵便」サイズと規格をおさらい

まず押さえておきたいのは、B5封筒は「定形外郵便物」扱いになるという点です。なぜ定形外になるのか、郵便物の規格から確認していきましょう。

一般的に「B5サイズの封筒」と言えば、B5用紙を折らずに入れられる角形3号や角形4号が該当します。角形3号は216×277mm、角形4号は197×267mmの大きさで、どちらもビジネスで使われる定番サイズです。

一方、郵便物には「定形郵便物」と「定形外郵便物」という2つの大きな分類があり、封筒のサイズと重量によって区分されます。

定形郵便物と定形外郵便物(規格内)の違い

  • 定形郵便物
    • 長辺23.5cm・短辺12cm・厚さ1cm・重さ50g以内の郵便物です。
    • 一般的な長形3号封筒(120×235mm)などが該当します。
    • 2024年10月以降、料金は50gまで一律110円に改定されました。
  • 定形外郵便物(規格内)
    • 定形郵便物のサイズを超える郵便物です。
    • 長辺34cm・短辺25cm・厚さ3cm・重量1kg以内という上限があります。
    • B5封筒(角形3号・4号)は定形外郵便物(規格内)として扱われます。

このように、B5用紙を折らずに入れる角形3号や角形4号は、定形郵便物のサイズ上限(長辺23.5cm)を超えているため、定形外郵便物となります。

ただし、書類を大量に入れて封筒の厚みが3cmを超えてしまうと「規格外」となり、さらに割高な料金になるため注意が必要です。通常の書類送付で3cmを超えることは稀ですが、梱包の際には念のため確認すると良いでしょう。

B5封筒の郵便料金はいくら?重量ごとの切手代早見表

それでは、B5封筒(定形外郵便・規格内)の郵便料金が具体的にいくらになるかを見ていきましょう。料金は、封筒と中身を合わせた総重量に応じて6段階に分かれています。2024年10月改定後の最新料金は以下の通りです。

  • 50gまで:140円
  • 100gまで:180円
  • 150gまで:270円
  • 250gまで:320円
  • 500gまで:510円
  • 1kgまで:750円

ご覧のように、B5封筒の送料は中に入れるものの重量によって細かく変動します。

次に、どのくらいの書類を入れると各重量に該当するのか、具体的な枚数で見ていきましょう。

何枚送れる?封筒と書類の重量例

郵便物の重量は「封筒自体の重さ」と「中身(書類など)の重さ」の合計です。一般的なコピー用紙(B5サイズ)1枚が約3g、角形4号封筒が約10g、角形3号封筒が約14gであることを目安に計算します。

  • B5用紙 5枚
    • 封筒10g+用紙15g (3g×5枚) = 約25g
    • 50g以内のため、140円の料金区分に該当します。
  • B5用紙 10枚
    • 封筒10g+用紙30g (3g×10枚) = 約40g
    • こちらも50g以内のため、140円で送れる目安となります。
  • B5用紙 20枚
    • 封筒10g+用紙60g (3g×20枚) = 約70g
    • 50gを超えるため、次の料金区分となり、180円の切手が必要です。
  • B5用紙 35枚
    • 封筒10g+用紙105g (3g×35枚) = 約115g
    • 100gを超えるため、150gまでの料金区分となり、270円の切手が必要です。

これはあくまで概算です。紙の質や封筒の種類で重さは変わるため、料金区分ぎりぎりの場合は郵便局の窓口で計測してもらうのが確実です。

速達を利用する場合の追加料金

急ぎの書類を送る際は、速達オプションを付けることができます。その場合、上記の基本料金に以下の速達料金が加算されます。

  • 250gまでの郵便物:+300円
  • 1kgまでの郵便物:+400円

例えば、50g以内の書類を速達で送りたい場合は、基本料金140円+速達料金300円で、合計440円分の切手が必要になります。コストはかかりますが、翌日までに届けたい重要な書類を送る際には有効な手段です。

切手の正しい貼り方と料金不足を防ぐポイント

適切な料金がわかったら、切手の貼り方にも注意しましょう。

ビジネスマナーと料金不足を防ぐための注意点を解説します。

切手を貼る位置はどこが正解?

切手を貼る位置は、郵便局の自動区分機が読み取るために定められています。


縦長の封筒(和封筒など):左上のスペースに貼ります。
横長の封筒(洋封筒など):封筒を縦向きにした際の左上、つまり表面の右上に貼ります。

基本は「封筒を縦長に見たときの左上」と覚えておけば間違いありません。位置が多少ずれても配達はされますが、機械が読み取れず配達が遅れる可能性もあるため、正しい位置に貼りましょう。

複数枚の切手を貼るときのマナー

料金調整で複数の切手を貼る場合は、以下の点に配慮すると丁寧な印象になります。

  • 切手はまとめて貼り、バラバラに配置しない。
  • 縦に並べる場合は高額な切手を上に、横に並べる場合は右側に配置する。
  • 多くても2~3枚程度に留め、あまりに細かい切手を多数貼るのは避ける。

これらは厳密なルールではありませんが、受け取る相手への配慮として知っておきたいビジネスマナーです。枚数が多くなる場合は、郵便局で料金を支払い「料金別納」のスタンプを押してもらう方がスマートです。

料金不足・差額が出ないようにするには

最も避けたいのが料金不足です。切手代が不足していると、差出人に返送されたり、受取人が不足分を支払うことになったりして、ビジネス上の信頼を損ないかねません。

料金不足を防ぐには、「重さを正確に計測する」ことが鉄則です。会社の郵便用スケールで測るか、郵便局の窓口に持ち込んで料金を確認してもらいましょう。料金改定後は、手元にある旧料金の切手を使う際に不足が出やすくなります。

例えば、120円の切手で140円の郵便物を送る場合、不足分の20円切手を追加で貼る必要があります。古い情報で判断せず、必ず最新の料金を確認してください。

定形外郵便以外でB5書類を送る方法は?

定形外郵便以外でB5書類を送る方法は?

B5サイズの書類を送る方法は、通常の郵便だけではありません。日本郵便が提供する他のサービスも、目的によっては非常に便利でコストパフォーマンスに優れています。

クリックポスト – 手軽で安いネット専用サービス

クリックポストは、自宅やオフィスから発送手続きができるインターネット専用のサービスです。

  • 料金:全国一律 185円(税込)
  • サイズ:長辺34cm・短辺25cm・厚さ3cm・重量1kg以内
  • 特徴:追跡サービス付き。切手不要でポスト投函が可能。信書は送れません。

利用にはYahoo! JAPAN IDまたはAmazonアカウントでのオンライン決済が必要ですが、B5サイズの書類を送る手段としては最安クラスです。頻繁に郵送業務があるなら、導入を検討する価値は大きいでしょう。

レターパック – 追跡付き封筒で速達級に届く

レターパックは、専用封筒を購入して利用する配送サービスです。全国一律料金で、速達に匹敵するスピードで届き、信書(請求書など)も送れるのが大きな特徴です。

  • レターパックライト
    • 料金:430円
    • 特徴:厚さ3cmまで。追跡あり、郵便受けに配達。
  • レターパックプラス
    • 料金:600円
    • 特徴:厚さ制限なし(4kgまで)。追跡あり、対面で手渡し配達。

重要な契約書を確実に、かつ迅速に届けたい場合に最適です。郵便局やコンビニで専用封筒を購入でき、ストックしておくと便利です。

ゆうパケット – 厚みに応じて料金設定された小荷物郵便

ゆうパケットは、主にネット通販などで利用される小型荷物向けのサービスです。追跡サービス付きでポストに配達されますが、信書は送れません。

  • 料金:厚さ1cmまで約250円、2cmまで約310円、3cmまで約360円
  • サイズ:3辺合計60cm以内、長辺34cmまで、厚さ3cm・重量1kg以内

料金は厚さによって変動するため、薄い書類であればクリックポストの方が安価です。少し厚みのある資料や小冊子を送る場合に選択肢となります。

ゆうメール – 冊子類専用だが格安な発送方法

ゆうメールは、冊子やカタログなどの印刷物を安価に送るためのサービスです。料金は定形外郵便より割安に設定されていますが、信書は同封できません。

  • 料金例:150gまで180円、250gまで215円
  • 特徴:中身が印刷物であることを確認できるよう、封筒の一部を開けて差し出す必要があります。

請求書や契約書には利用できませんが、会社案内やカタログなどを大量に送付する際には、大幅なコスト削減が期待できます。

郵送コストを減らすための工夫

郵送コストを減らすための工夫

郵便料金の値上げが続く中、日々の業務でコストを削減する工夫は不可欠です。最後に、発送効率化のポイントを紹介します。

可能なら定形郵便で送る工夫を

B5の書類でも、折り畳んで定形サイズの封筒に入れれば、送料を110円に抑えられます。

例えば、B5用紙を三つ折りにすれば長形4号封筒に収まります。折り目が問題にならない書類であれば、この方法が最も手軽なコスト削減策です。

ペーパーレス化(電子郵送)の推進

根本的な対策として、郵送そのものを減らすペーパーレス化も有効です。請求書や発注書をPDFでメール送信したり、オンラインシステムを導入したりすれば、切手代、封筒代、印刷代、作業時間など多くのコストを削減できます。

大量発送はまとめて出して割引適用

毎月数百通以上の郵便物を発送する場合、日本郵便の割引制度を利用できる可能性があります。「広告郵便割引」などを適用できれば、1通あたりの送料を大幅に下げられます。大量発送を行う場合は、一度郵便局に相談してみましょう。

まとめ

B5封筒を郵送する際のポイントを最後にまとめます。


B5封筒(角形3号・4号)は「定形外郵便(規格内)」に分類されます。料金は重量制で、50g以内なら140円からスタートします。料金不足はビジネスの信用問題になるため、正確な計量が不可欠です。

切手は封筒の右上(横長の場合)または左上(縦長の場合)に、マナーを守って貼りましょう。クリックポストやレターパックなど、目的に合った発送方法を選ぶことで、コストや利便性が向上します。

書類を折り畳んで定形郵便にしたり、ペーパーレス化を進めたりすることで、継続的なコスト削減が可能です。

郵便料金の仕組みを正しく理解し、賢い手段を選ぶことで、業務の効率とコストのバランスを両立させましょう。本記事が、日々の郵送業務の一助となれば幸いです。

この記事の投稿者:

hasegawa

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