家賃はクレジットカードで払える?メリットと注意点を解説 最終更新日: 2024/04/30   公開日: 2024/04/30

家賃支払い

家賃の支払いといえば、口座引き落としや振り込みを利用している方が多いでしょう。しかし最近はクレジットカードが使える場合があります。そこで、今回は家賃のカード決済における利点と注意点、そしてカード払いがあまり利用されなかった背景についても解説します。

家賃はクレジットカード払いできる?

従来は家賃をクレジットカードで支払える不動産会社はあまり多くありませんでした。では、なぜクレジットカード払いが一般化しなかったのでしょうか。その理由を探ってみましょう。

クレジットカード払いが普及していない背景

家賃のクレジットカード払いが広く普及しなかった理由は、クレジットカード決済時の手数料の問題にあります。カード払いではカード会社への手数料が差し引かれた金額が不動産会社に支払われることになります。その結果、不動産会社の収入が減少するため、クレジットカード払いを積極的に採用する不動産会社が少なかったのです。

例えば、家賃が10万円で、決済手数料が5%と仮定すると、貸主の実収入は以下の計算式のように求められます。

家賃100,000円-決済手数料5%=貸主の実収入95,000円

家賃から決済手数料5%(5,000円)が引かれるため、実際に貸主側に支払われる収入は95,000円に減額されます。

キャッシュレス決済に対応する不動産が増えてきている

最近、クレジットカードによる支払いを受け入れる不動産会社が徐々に増えてきています。この傾向は、キャッシュレス決済の普及や日常生活でのクレジットカード利用の拡大によるものです。クレジットカードの利用により、貸主は物件の差別化だけでなく、家賃の滞納リスクも軽減できます。そのため、クレジットカード払いに対応する貸主が増えていると言えます。

不動産会社側のクレジットカード払いによるメリット

家賃支払いにクレジットカードを利用することは、不動産会社にとって必ずしもデメリットだけではありません。実際には、カード会社を通じて家賃が毎月確実に入金されるため、未払いを防ぐという利点があります。

カード払いであれば、毎月定められた日に家賃がクレジットカード会社から不動産会社に支払われ、次の請求月にクレジットカード会社が借主に請求します。借主の支払い能力に関係なく、家賃が確実に入金され、家賃滞納のリスクがなくなるというわけです。

クレジットカード払いに未対応の不動産会社がまだ多い中、一部の不動産会社は賃貸借契約の「初期費用」についてはカード払いを許可しています。初期費用だけでもかなりの金額になることがあるため、クレジットカード払いを受け付けてもらえなくても、初期費用の支払い方法がクレジットカードで可能かどうかを確認してみるとよいでしょう。

家賃支払がクレジットカード払い対応か調べる方法

クレジットカード払い対応の確認方法はいくつかあります。

まず、入居前に調べる方法です。物件を探す際に、不動産会社のウェブサイトの物件検索機能を使って、条件にある「カード決済可」の項目をチェックすることで確認できます。

また、不動産の管理会社や大家さんに問い合わせてみるのも方法の一つです。入居した後にクレジットカード払いに変更したい場合でも、交渉することが出来るかもしれません。

なお、クレジットカード払いが可能な場合でも特定のカードの種類しか対応していないこともあります。

家賃をクレジットカード以外で支払う方法

クレジットカード以外で支払い

クレジットカード以外の支払い方法について、それぞれどんなメリット・デメリットがあるかを解説します。

①口座振り込み

<メリット>

銀行口座を持っていれば手続きが簡単で、支払日までに指定口座に振り込むだけです。アプリやネットバンキングを利用すれば、24時間どこでも振り込みが可能です。

<デメリット>

手数料がかかることと、窓口での振り込みがATMよりも受付時間が短く、手数料も割高になる場合が多いことです。

②自動引き落とし

<メリット>

支払いを忘れたり金額を間違えたりするトラブルを防ぐことができます。

<デメリット>

口座残高不足時に引き落としが行われないため、支払い方法について管理会社の指示に従う必要がある点と、指定された方法によって手数料がかかる可能性があることです。

③コンビニ払い

<メリット>

コンビニでの買い物ついでに支払いができることです。

<デメリット>

支払い期限を過ぎた場合や、払込票の紛失や汚れがある場合には支払いできないケースがあることです。

④現金手渡し

<メリット>

直接大家さんや管理会社に現金を渡せるため、コミュニケーションがしやすく、トラブル相談や家賃交渉などがしやすくなるかもしれません。

<デメリット>

個人経営の大家さんが現金手渡しを利用することが多いため、場合によってはトラブルが起こりやすいことや、人付き合いが苦手な人にはストレスになることです。

家賃のクレジットカード払いにおけるメリット

ポイント還元

クレジットカード払いの主なメリットは、以下の4点です。

  • 支払いタイミングが設定できる
  • カード会社のポイントが貯まる
  • 振込み等の手間がかからない
  • 家計管理がしやすい

それぞれのメリットについて説明します。

支払いタイミングが設定できる

クレジットカード払いは、利用者の信用に基づいて、カード会社が後払いのシステムを提供します。支払い日に現金が不足していても、カード会社が立て替えてくれるため、貸主に支払いができます。特に、敷金や礼金などの初期費用がかかる契約当初や、契約更新時に更新料が追加される場合は、支払いのタイミングを調整することで、資金計画を立てやすくなります。

クレジットカード会社のポイントが貯まる

クレジットカードで家賃を支払うと、普段の買い物よりもたくさんのポイントを獲得できます。家賃は月に数万円になることが多く、まとまった金額になるため、ポイントもためやすくなります。たまったポイントは、カード利用代金の支払いやキャッシュバックに利用できますし、好きな商品と交換することも可能です。ただし、クレジットカード会社によっては、家賃がポイント加算の対象外となる場合もありますので、事前に確認が必要です。

振込み等の手間がかからない

振込みや口座引き落としでは、支払い日までに銀行やATMで手続きを行う必要があります。一方、クレジットカード払いの場合は自動的に家賃が支払われるため、手続きの必要がありません。振込みや口座引き落としの支払い日を管理する手間がいらないのはメリットと言えるでしょう。

家計管理がしやすい

クレジットカード払いでは、ウェブ上の利用代金明細書で利用日や金額がわかるため、家賃を含む日常の支出を1枚のカードで管理することで、利用明細が家計簿代わりとなります。手書きの家計簿をつける手間や記入ミスがなくなり、家計管理がより簡単になるでしょう。また、ウェブ上の利用明細はいつでもスマホやパソコンから確認でき、定期的にチェックすることで使い過ぎを防ぐこともできます。

最近は、カードの利用状況と銀行口座を一括管理できるアプリや、複数のカードを管理できる家計簿アプリも利用できますので、賢く利用して効果的な管理を心がけましょう。

家賃をクレジットカード払いにする際の注意点

家賃の支払いをクレジットカード払いで行うときは、カードが指定されていないか、ポイントの対象外でないか、残高不足になっていないか注意する必要があります。

それぞれの注意点について説明します。

クレジットカードの指定がある場合がある

クレジットカード払いで家賃の支払いができても、すべてのカードが使えるとは限りません。使用できるカードが指定されていることがあります。したがって、利用可能なクレジットカードを事前に貸主に問い合わせることが賢明です。

家賃がポイント対象とならない場合がある

2つ目の注意点は、ポイントの対象外となる場合があることです。一方で、家賃だけでなく、共益費や管理費などの月々の経費もポイント対象に含まれる場合もあります。このようにカードの種類によって違いがあるため、使用するクレジットカードでポイントをもらえるか、事前に確認しておくとよいでしょう。

残高不足にならないようにする

3つ目の注意点は、残高不足です。家賃を後ろ倒しで支払えるのはカード払いのメリットです。ただし、口座の残高には注意が必要です。クレジットカードで支払う場合、決済日と支払い日の間にタイムラグがあることを考慮しながら、口座残高を管理しましょう。

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まとめ

家賃のクレジットカード支払いが可能な物件は、まだ一部の会社に限られていますが、将来的にはより多くの物件で利用できるようになるでしょう。クレジットカードで支払うメリットとしては、支払いのタイミングを調整でき、資金計画を立てやすくなることや、支払額に応じてポイントがたまること、家計管理が容易になることなどが挙げられます。ただし、支払い日と引き落とし日にはタイムラグがあるため、残高不足にならないように十分注意しましょう。

この記事の投稿者:

hasegawa

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