法人カードの福利厚生サービスには、レストランや宿泊施設の優待など、多様な特典が提供されています。これらの福利厚生サービスを従業員に利用してもらうことでモチベーションが向上でき、さらにビジネス面での支援も受けられます。コーポレートカードやビジネスカードを選ぶ際は、この付帯サービスの内容に注目するのがポイントの一つです。本記事では、法人カードに付帯するさまざまなサービス内容を紹介し、サービス利用のメリットとデメリットについても解説します。
目次
法人カードに付帯している福利厚生サービスとは?
法人カードの福利厚生サービスとは、従業員にさまざまな特典やサービスが提供される仕組みです。この福利厚生を活用する方法には、カード発行会社の福利厚生代行サービスと、法人カードに付帯するサービスを活用する方法の2つのパターンがあります。福利厚生の種類は多岐にわたり、日常生活に役立つサービスや割引、保険などが含まれることがあります。どちらの方法を採用するにせよ、適切に福利厚生を整備することで、従業員のモチベーション向上が期待できるでしょう。
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カード発行会社が提供している福利厚生代行サービス
法人カードには、カード発行会社が提携するアウトソーシングの福利厚生サービスを利用できる場合があります。以下のサービス内容について見ていきましょう。
- ベネフィット・ステーション
- クラブオフ
- 福利厚生倶楽部
- レジャー・宿泊施設等の割引
- 健康診断、ジム利用時の優待
- オンラインセミナー等の割引
- 育児・介護等の支援サービス
ベネフィット・ステーション
法人カード付帯の福利厚生サービスで多く利用されているのがベネフィット・ステーションです。
法人カードを利用することで、通常は入会金が必要な「ベネフィット・ステーション」の福利厚生サービスが無料または割引価格で利用できるようになります。これにより、企業は従業員に対して、通常価格よりも少ない負担で旅行やスポーツクラブの優遇など、多岐にわたる福利厚生サービスを提供することが可能です。
このサービスを活用することで、従業員の満足度を大幅に向上させることができます。従業員が仕事以外の時間を充実させることで、モチベーションや生産性の向上にもつながります。
参照:ベネフィット・ステーション | 株式会社ベネフィット・ワン
クラブオフ
クラブオフは、企業や団体が福利厚生サービスを提供するためのプラットフォームです。これにより、提携企業の従業員や会員は、旅行、レジャー、グルメ、スポーツなど、さまざまなジャンルのサービスを割引料金や会員限定プランで利用できます。
アメリカン・エキスプレスが発行する法人ゴールドカードは、クラブオフと提携しています。通常、VIP会員になるためには一般カードでは1人月額550円(税込)の会員登録料が必要ですが、ビジネスゴールドカードではこの登録料が無料です。
参照:
ビジネスをサポート|ビジネス・ゴールド・カード – アメリカン・エキスプレス(アメックス)
福利厚生倶楽部
福利厚生倶楽部は「中小企業にも大企業並みの福利厚生を」をモットーにしており、企業が低コストで充実した福利厚生を提供できる福利厚生アウトソーシングサービスです。従業員が利用しやすいように、ガイドブックや会報誌を発行し、インターネットやFAXで情報提供を行っています。
JCB法人ゴールドカードでは、福利厚生倶楽部のサービスを提供しています。一般料金では入会金がかかりますが、JCB法人ゴールドカード会員であれば入会金が無料です。
参照:
【JCB法人会員限定特別料金】低料金で充実の福利厚生サービス「福利厚生倶楽部」|JCBカード
レジャー・宿泊施設等の割引
法人カードを利用することで、企業の出張や福利厚生として、従業員がレジャーや宿泊施設など特定のパートナー施設をお得に利用できる特典を受けることができます。例えば、宿泊施設では通常料金よりも割引された料金で宿泊でき、レジャー施設では入場料や利用料金が割引されることがあります。このような割引特典を提供している法人カードは多数あります。
健康診断、ジム利用時の優待
健康診断の割引や特別プラン、提携ジムでの会費割引や無料利用券を利用することで、健康管理やフィットネスの費用を抑えることができます。
オンラインセミナー等の割引
法人カードを利用することで、従業員のスキル向上やビジネス知識の習得に役立つオンラインセミナーや研修プログラムをお得に受講することができます。
育児・介護等の支援サービス
育児サポートや家事代行などの生活支援サービスが利用できる法人カードもあります。
法人カードの福利厚生代行サービスを利用するメリット
主なメリットは、コストを抑えて導入できる点です。法人カードに付帯して提供されるため、別途、福利厚生代行サービスを契約する必要がなく、入会金や月会費などの費用を節約できます。特に、中小企業や個人事業主にとっては、福利厚生費用の負担を抑えながら、充実したサービスを導入できることは大きなメリットといえるでしょう。また、福利厚生の整備や管理にかかる手間を省くことができ、法人カードの付帯サービスも併せて利用できる点も魅力です。
法人カードの福利厚生代行サービスを利用するデメリット
サービスの種類やカードの選択によっては、予想以上に福利厚生費がかかることがあります。また、法人カードを解約すると、そのカードに付帯していた福利厚生サービスも利用できなくなります。さらに、福利厚生カードには提供されるサービスがあらかじめ決まっており、カスタマイズができません。
法人カードのそのほかの付帯サービス
法人カードには、以下のような付帯サービスも提供されています。
- 旅行・出張関連
- レストラン予約
- ビジネスサポート
詳しく見ていきましょう。
旅行・出張関連
飛行機の優待
法人ゴールドカードを持っていると、提携航空会社の優待料金でお得に飛行機を利用できます。社員旅行や慰安会など福利厚生として活用可能です。
空港や街中のラウンジ利用
ゴールドカードを提示すると、空港や街中の専用ラウンジを利用できます。利用可能なラウンジはカードによって異なりますが、例えば、「〇〇空港のラウンジでは同伴者1名まで無料で利用可能」と設定されている場合が多く、ちょっとした空き時間にも飲み物を楽しみながら過ごせるので、旅が快適になります。
空港や海外で受けられるサービス
空港や海外で受けられる多くの付帯サービスがあります。例えば、国内外旅行傷害保険、手荷物宅配サービス、空港内の無料ポーターサービス、渡航先での日本語サポートなどが付いている場合もあり、出張時だけでなく旅行時にも便利です。
レストラン予約
法人ゴールドカードを持っていると、高級レストランでも優待を受けられます。普段は敷居が高いレストランも、優待料金でお得に利用できるのは魅力です。支払いには法人ゴールドカードを使用するため、完全にプライベートでの利用には向いていないかもしれませんが、従業員の慰労会など、さまざまなシーンで活用できます。
ビジネスサポート
法人ゴールドカードには、ビジネスを快適にするさまざまな付帯サービスも備わっています。サポート内容はカードごとに異なるため、法人ゴールドカードを選ぶ際のポイントの一つとなります。
以下は、ビジネスサポート関連の主な付帯サービスです。
- ビジネス用品購入の割引
- 会議室利用の割引
- 出張手配の効率化
- 経費精算のサポート
これらの付帯サービスを活用することで、経費の削減や各種手配の効率化が実現できます。
法人向けカードの決済なら「INVOYカード」
INVOYを使えば、支払期限が近づいている請求書もカード決済で簡単に処理でき、支払いを最長60日間延ばせます。VISA、Mastercard、JCBに対応しており、無料でカードを登録できます。法人カードはキャッシュフローの改善に役立ちますが、付帯サービスを含めて総合的に評価し、コストパフォーマンスの高いものを選ぶことが大切です。
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まとめ
福利厚生が付帯した法人カードを導入することで、比較的低コストで多様な福利厚生サービスを利用することができます。日常生活で役立つさまざまなサービスや割引、健康診断の優待、オンラインセミナーの割引など、幅広いサービスが提供されています。適切な福利厚生の整備は従業員のモチベーションの向上につながるでしょう。
なお、法人カードを社員に発行する際には、個別の審査なしで追加カードを発行することができます。この場合、追加カードの利用額の引き落としは法人口座から行われることが前提です。法人カードの各サービスの内容や料金は異なるため、まずは比較・検討することをおすすめします。
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