
「補助金って個人でももらえるの?」「申請してみたいけど、どこから始めればいいかわからない」——そんな疑問を持っている方は非常に多くいます。住宅を購入するとき、スキルアップのために資格を取るとき、または個人事業主として事業を広げたいとき、補助金を活用できれば大きな費用を国や自治体に一部負担してもらえます。しかも、補助金は返済不要です。使い方を正しく理解すれば、資金繰りの負担を大幅に軽減できます。
この記事では、個人が申請できる補助金の種類を網羅的に解説し、助成金・給付金との違い、申請の流れ、よくある失敗まで順を追って説明します。「自分には関係ない」と思っていた補助金が、実は申請できる制度だったというケースは珍しくありません。ぜひ最後まで読んで、使える制度を見つけてください。
目次
補助金・助成金・給付金の違い
補助金を調べると、「助成金」「給付金」「支援金」など似たような言葉がたくさん出てきます。これらは似ているようで、それぞれ性質や目的が異なります。まずは基本的な違いを整理しましょう。
補助金とは
補助金とは、国や地方自治体が特定の政策目的を達成するために、個人や事業者に対して交付する資金のことです。最大の特徴は返済不要である点です。融資(ローン)とは異なり、受け取った補助金を返す必要はありません。
ただし、補助金には審査があります。申請すれば必ずもらえるわけではなく、申請内容が制度の目的に合致しているか、必要書類がそろっているかなどを評価された上で交付が決まります。また、多くの補助金は「先に費用を支払い、後から補助金を受け取る」後払い方式を採用しています。そのため、申請から交付まで一定の期間がかかることを前提に計画を立てる必要があります。
補助金の財源は主に税金であるため、対象要件や使途が厳密に定められており、不正受給は返還命令の対象になります。申請の際は、公募要領をよく読んで要件を正確に確認することが重要です。
助成金とは
助成金は、補助金と同様に返済不要の資金ですが、仕組みが異なります。助成金は主に厚生労働省が管轄し、雇用促進や職場環境の改善を目的としています。補助金との大きな違いは、要件を満たせば原則として審査なしで受給できる点です。
たとえば、雇用調整助成金、キャリアアップ助成金、両立支援等助成金などが代表的です。これらは企業向けのものが多いですが、個人事業主が従業員を雇っている場合は対象になることもあります。
補助金は競争性があり(同じ枠を多くの申請者が競う)、助成金は要件を満たせば支給される点が、両者の本質的な違いといえます。
給付金とは
給付金は、特定の条件を満たす個人や世帯に対して支給される現金です。補助金や助成金が主に事業や設備投資を支援するのに対して、給付金は生活支援や子育て支援など、個人の生活に密着した目的で支給されることが多いです。
代表例としては、子育て給付金、住民税非課税世帯向け給付金、物価高騰対策給付金などがあります。給付金の多くは申請に基づくものですが、自動的に支給されるケースもあります。
まとめると、補助金は「事業や購入を支援するために後払いで交付」、助成金は「要件を満たせば受給できる雇用・職場関連の支援」、給付金は「生活・子育て支援のために支給される現金」という整理になります。
個人が使える補助金の種類
個人が活用できる補助金は、生活のさまざまな場面に対応しています。住宅を取得するとき、省エネ設備を導入するとき、スキルアップのための学習費用、子育て関連の支援まで、幅広い制度が存在します。以下では主なカテゴリーごとに解説します。
住宅関連の補助金
住宅に関する補助金は、個人が使える補助金の中でも金額が大きく、活用価値の高い制度が揃っています。
みらいエコ住宅2026事業は、省エネ性能の高い新築住宅の建築・購入を支援する国の補助金制度です。注文住宅・分譲住宅・賃貸住宅のいずれも対象となり、子育て世帯や若者夫婦世帯はさらに補助額が上乗せされます。GX志向型住宅(ZEH水準以上の高い省エネ性能を持つ住宅)の場合は最大125万円の補助を受けられます。
給湯省エネ2026事業は、家庭のエネルギー消費で大きな割合を占める給湯分野を対象とした補助金です。ヒートポンプ給湯機(エコキュート)や家庭用燃料電池(エネファーム)など、高効率給湯器の導入に対して補助金が交付されます。省エネ改修とあわせて活用することで、光熱費の削減と補助金受給を同時に実現できます。
リフォーム補助金については、国の制度のほかに各自治体独自の補助金も充実しています。耐震改修、バリアフリー化、外壁断熱工事など、目的に応じた補助制度が設けられていることが多いため、お住まいの市区町村の窓口に問い合わせてみることをおすすめします。
子育て・教育に関する補助金
子育て世帯を対象とした支援制度は年々充実しており、補助金・給付金・助成金をあわせると多くの制度が存在します。
住宅ローン減税の優遇は、子育て世帯や若者夫婦世帯に対して2030年12月31日まで拡充されており、中古住宅でも新築並みの借入限度額が適用されます。これは直接の補助金ではありませんが、実質的に税負担を大幅に軽減できる制度です。
幼児教育・保育の無償化は、3〜5歳児の幼稚園・保育所・認定こども園の利用が原則無償となっています。住民税非課税世帯であれば0〜2歳児も対象になります。
結婚新生活支援事業は、自治体が実施する制度で、婚姻日現在で夫婦どちらも39歳以下の新婚世帯に対して、住宅費や引越費用の一部を補助します。補助上限額は最大60万円(夫婦ともに29歳以下の場合)で、参加する自治体によって条件や補助額が異なります。
子育て支援の補助金・給付金は制度が多岐にわたるため、まず「子育てワンストップサービス」や各自治体のホームページで検索することが最初のステップです。
スキルアップ・資格取得に使える補助金
スキルアップや資格取得に使える補助金・給付金として、教育訓練給付制度は特に注目度が高い制度です。厚生労働省が雇用保険の被保険者(または被保険者であった方)を対象に実施しており、対象となる講座の受講費用を一部負担してくれます。
教育訓練給付制度には3つの種類があります。
一般教育訓練給付金は、受講費用の20%(上限10万円)が支給されます。英語検定や簿記、ITパスポートなど幅広い講座が対象です。
特定一般教育訓練給付金は、受講費用の40%(上限20万円)が支給されます。より専門性の高い資格取得講座が対象で、資格取得後に就職・雇用された場合はさらに10%が追加支給されます。
専門実践教育訓練給付金は、受講費用の50%(年間上限40万円)が最大3年間支給されます。資格取得して就職・雇用された場合は70%(年間上限56万円)に引き上げられ、さらに訓練修了後に賃金が5%以上上昇した場合は最大80%(年間上限64万円)まで支給されます。看護師、介護福祉士、社会福祉士、ITエンジニア系など専門性の高い資格が対象です。
教育訓練給付制度は社会人が働きながら活用できる制度として非常に有用です。ハローワークで受給資格の確認ができるため、まず相談してみましょう。
省エネ・環境分野の補助金
省エネ・環境分野では、個人が申請できる補助金が充実しています。家庭の省エネ化を促進するために国と自治体の両方から支援を受けられることも多く、うまく組み合わせると自己負担をさらに抑えられます。
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)補助金は、消費エネルギーと発電エネルギーの収支をゼロ以下にする高性能住宅の建設・購入を支援する制度です。太陽光発電システムや高断熱設備を組み合わせることで対象となります。
太陽光発電・蓄電池の補助金は、自治体ごとに設けられていることが多く、太陽光パネルや家庭用蓄電池の設置費用を補助します。国の制度と自治体の制度を重ねて申請できるケースもあります。
電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド車(PHEV)購入補助金は、クリーンエネルギー自動車の普及を目的とした補助金です。購入する車種や条件によって補助額が異なりますが、一般的に数十万円単位の補助が受けられます。
個人事業主・フリーランス向けの補助金
個人事業主やフリーランスの方は、法人と同様に多くの補助金制度を利用できます。むしろ小規模事業者向けの補助金は中小企業よりも要件が緩やかな場合もあり、積極的に活用することで事業成長のための投資負担を軽減できます。
小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者の販路開拓や業務効率化を支援するための補助金で、個人事業主も申請できます。商業・サービス業(宿泊業・娯楽業を除く)は常時使用する従業員数が5人以下、製造業その他は20人以下の事業者が対象です。
通常枠の補助上限は50万円、補助率は2/3です。たとえば、チラシ作成費、ウェブサイト制作費、店舗改装費、展示会への出展費などが補助対象経費になります。
具体例を挙げると、飲食業の個人事業主がテイクアウト向けに新メニューを開発し、その宣伝のためにSNS広告やポスター制作に30万円を使った場合、補助率2/3であれば約20万円が補助されます(実際には事業計画書の審査があります)。
申請にあたっては、商工会議所または商工会に相談し、事業支援計画書(様式4)を作成してもらう必要があります。2026年の第19回公募は2026年4月30日が申請期限(地域の商工会・商工会議所による書類発行は4月16日締切)でしたが、次回の公募も予定されています。最新のスケジュールは中小企業庁の公式サイトで確認してください。
IT導入補助金は2026年度から「デジタル化・AI導入補助金」に名称変更されています。業務効率化や売上向上のためにITツールや業務ソフトウェアを導入する際に活用できる補助金で、個人事業主も申請可能です。
対象は中小企業・小規模事業者で、個人事業主として開業届を提出していれば申請資格があります。対象となる経費はITツール・ソフトウェアの導入費用、クラウドサービスの利用料などです。
申請には「GビズIDプライム」のアカウント取得が必要です。GビズIDは国が提供するオンライン認証システムで、複数の行政サービスをまとめて利用できます。マイナンバーカードがあればオンラインで取得できるため、補助金を活用したい方はまずGビズIDを取得しておくことをおすすめします。
2026年の1次申請締切は2026年5月12日17時です。申請枠が複数あるため、自分の事業に適した枠を選んで申請することが大切です。ITツールリストや申請方法の詳細は公式サイト(IT導入補助金)で確認できます。
創業・開業時に使える補助金
個人が新たに事業を始める際に活用できる補助金も複数あります。
創業補助金は、都道府県や市区町村が独自に設けているケースが多く、創業時の設備費、広告費、店舗改装費などを補助します。金額や要件は自治体によって異なりますが、数十万〜100万円程度の補助を受けられる場合があります。
小規模事業者持続化補助金(創業枠)は、産業競争力強化法に基づく認定市区町村または認定連携創業支援等事業者による特定創業支援等事業の支援を受けて、補助金申請日から起算して過去3年以内に開業した小規模事業者が申請できる枠です。補助上限200万円と通常枠より大きく、創業期のまとまった投資に活用できます。
創業系の補助金は地域によって制度が異なるため、まずは地域の商工会議所や市区町村の創業支援窓口に相談することが最初のステップです。専門のアドバイザーが制度選択から申請書作成まで無料でサポートしてくれます。
補助金申請の流れ
補助金の申請に慣れていない方にとって、手続きは複雑に感じるかもしれません。しかし基本的な流れを理解しておけば、スムーズに進められます。ここでは申請の一般的な手順を解説します。
補助金の探し方
まず、自分の目的や状況に合った補助金を探すことから始めます。補助金を調べる方法はいくつかあります。
補助金ポータル・スマート補助金などのポータルサイトを活用する方法が最も手軽です。キーワードや目的、地域などで絞り込み検索ができるため、多くの制度の中から自分に関係するものを効率よく探せます。
中小企業基盤整備機構が運営するJ-Net21(ミラサポ)も補助金・助成金の情報が充実しており、毎月約1,500〜2,000件の新規情報が更新されます。
自治体の窓口や商工会・商工会議所に相談する方法も有効です。地域ごとに独自の制度が設けられており、ポータルサイトに掲載されていない補助金が見つかることもあります。
ハローワークは雇用保険関連の助成金・給付金について相談する窓口として最適です。教育訓練給付制度の受給資格確認もハローワークで行います。
制度を見つけたら、公募要領を必ず確認し、自分が対象要件を満たしているか、補助対象経費に自分の支出が含まれるかをチェックします。
申請に必要な書類
補助金の申請には、複数の書類を用意する必要があります。制度によって異なりますが、個人向け補助金で一般的に求められる書類は次のとおりです。
本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)、確定申告書や課税証明書(収入を証明するため)、事業計画書(個人事業主向け補助金の場合)、見積書や購入予定品の仕様書、銀行口座情報などが主な書類です。
事業計画書は補助金申請の要となる書類で、「何のためにこの費用を使うのか」「どのような効果が見込まれるのか」を具体的に記述します。商工会・商工会議所などで書き方のアドバイスを受けることができます。
書類の準備には思っている以上に時間がかかる場合があります。申請期限の少なくとも1カ月前には準備を始めることをおすすめします。
申請から受取までの流れ
補助金の一般的な申請〜受取の流れは以下のとおりです。
1. 対象制度の確認・書類準備: 公募要領を読み込み、対象要件・補助対象経費・提出書類を確認します。
2. 申請書の作成・提出: オンライン申請(電子申請)が主流になっています。GビズIDが必要な場合は事前に取得します。
3. 採択(審査通過)の通知: 審査の結果、採択されると通知が届きます。
4. 補助事業の実施: 採択後に補助対象の事業や購入を実施します(多くの補助金では採択前の経費は対象外です)。
5. 実績報告書の提出: 事業実施後、使途の証拠書類(領収書、写真など)とともに実績報告書を提出します。
6. 補助金の交付: 報告書が承認されると、補助金が指定口座に振り込まれます。
申請から最終的な補助金受取まで、制度にもよりますが数カ月〜1年程度かかることがあります。資金繰りの観点からは、自己資金で一時的にまかなえる余力が必要な点に注意しましょう。

補助金申請でよくある失敗・注意点
補助金は申請すれば必ずもらえるものではなく、正しく手続きを踏まないと申請できなかったり、採択されても補助金を受け取れなかったりするケースがあります。代表的なミスと回避策を押さえておきましょう。
申請期限を過ぎてしまう
補助金には申請期限(締切)が設けられており、期限を過ぎると申請自体ができなくなります。さらに、補助金の種類によっては「補助対象経費の支払いが申請前でなければならない」「採択後に着工しなければならない」など、期間に関するルールが細かく定められています。
対策としては、気になる補助金を見つけたらすぐにスケジュールを確認し、カレンダーに登録することをおすすめします。申請準備には複数の書類が必要なため、締切の1〜2カ月前には着手すべきです。また、公募は年1回のものもあれば複数回実施されるものもあるため、逃しても次回の公募に備えることができます。
事前申請の原則を見落とす
補助金の多くは「事業を実施する前に申請する」ことが要件です。すでに設備を購入した後や工事を完了させた後に申請しても、補助対象として認められないケースが大半です。
「補助金があると知って、もう購入してしまった」というパターンは非常に多くあります。補助金を活用する場合は、必ず事前に申請し、採択通知を受けてから発注・購入するという手順を守ることが重要です。
一方、教育訓練給付制度は受講中に給付を受けることができるなど、制度によって申請タイミングが異なります。制度ごとのルールを公募要領で事前に確認してください。
対象経費を確認していない
補助金には「補助対象経費」と「対象外経費」が明確に定められています。全ての費用が補助されるわけではなく、申請した経費が対象外と判断された場合、補助金が減額または不交付になることがあります。
たとえば、小規模事業者持続化補助金では、人件費や消耗品費は原則として対象外です(例外的に認められる場合もあります)。住宅系の補助金では、家具・家電の購入費用は対象外のことが多く、工事費のみが対象というケースがほとんどです。
申請前に「何が対象経費で、何が対象外か」を公募要領で確認し、不明な点は事務局や担当窓口に問い合わせてから計画を立ててください。問い合わせた内容はメールなど証跡が残る形で記録しておくと安心です。
補助金を資金繰りに活かすポイント
補助金は、受け取るまでに時間がかかる後払い方式が一般的です。そのため「補助金をうまく資金繰りに組み込む」という視点を持つことが、個人事業主や個人の方にとって特に重要です。
返済不要のメリットを活かす
補助金の最大のメリットは「返済が不要」という点です。融資(ローン)と違い、受け取った補助金は利息なく手元に残ります。たとえば、設備投資に200万円かかり、うち2/3の約133万円が補助される場合、自己負担は約67万円で済みます。この差は事業の持続性に大きく影響します。
ただし、補助金は後払いのため、いったん全額を自己資金または融資で賄う必要があります。このタイムラグ(補助金申請から受取まで数カ月〜1年程度)を考慮した資金計画を立てることが不可欠です。
日本政策金融公庫や信用保証協会付き融資と補助金を組み合わせる「つなぎ融資」という手法もあります。まず融資を受けて投資を実行し、補助金が入金されたら融資を一部返済するという流れです。これにより、自己資金が少ない場合でも大きな投資を実行できます。
融資と組み合わせて活用する
補助金、融資、助成金は組み合わせて活用することで、より効果的に資金を調達できます。具体的な活用例を見てみましょう。
【ケーススタディ:飲食店を開業する個人事業主Aさんの場合】
Aさんは初期投資300万円(厨房設備、内装工事、広告宣伝費)が必要な状況で、自己資金が100万円しかありませんでした。
まず日本政策金融公庫の「新創業融資制度」で200万円の融資を受けました。次に、地元の市が実施する創業補助金(補助上限100万円、補助率1/2)に申請し、事業計画書を提出。採択後に内装工事を実施し、採択後に工事費150万円の領収書を添えて実績報告を行い、75万円の補助金を受け取りました。さらに、商工会議所に加入したうえで小規模事業者持続化補助金(通常枠)に申請し、広告宣伝費30万円の2/3にあたる20万円の補助を受けました。
結果として、Aさんは300万円の投資に対して補助金合計95万円を受け取り、実質的な自己負担と融資残高を大幅に圧縮できました。
このように、複数の制度を組み合わせることで資金繰りの余裕を生み出すことが可能です。重複して申請できる制度もありますが、同じ経費を複数の補助金に申請することは通常できません。制度ごとのルールを確認しながら計画を立てましょう。
よくある質問(FAQ)
補助金に関してよく寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。
補助金は課税対象になりますか?
個人が受け取る補助金は、原則として課税対象になります。事業に関連して受け取った補助金(小規模事業者持続化補助金など)は、事業所得として確定申告の際に収入に計上する必要があります。
ただし、補助金を使って取得した固定資産については「圧縮記帳」という処理を行い、税負担を将来に繰り延べることができます。圧縮記帳を利用すると、補助金を受け取った年の課税額を大幅に抑えられます。詳細は税理士や税務署に確認してください。
住宅系の補助金(みらいエコ住宅2026など)については、個人の生活費に充てる場合は非課税になるケースが多いですが、制度ごとに扱いが異なるため個別に確認することをおすすめします。
自分が対象になる補助金を調べるには?
補助金の対象要件は、各制度の公募要領(公式ホームページで公開されています)に詳しく記載されています。まず「補助対象者の要件」「補助対象経費」「申請期間」を確認することが基本です。
オンラインで簡単に調べるには、スマート補助金、補助金ポータルなどのポータルサイトのセルフ診断ツールが便利です。業種、従業員数、目的などを入力するだけで対象になりそうな補助金を絞り込めます。
不明な点があれば、各補助金の事務局への問い合わせや、地域の商工会・商工会議所、中小企業診断士などの専門家に相談することをおすすめします。相談自体は多くの場合無料です。
補助金は必ずもらえますか?
補助金は要件を満たしていれば必ずもらえるわけではありません。多くの補助金には予算の上限があり、申請が集中した場合は競争性の審査が行われます。採択率は制度や時期によって異なりますが、小規模事業者持続化補助金の通常枠では採択率が50〜70%程度であることが多いです。
採択率を高めるためには、事業計画書の質が重要です。「補助金を使って何を実現し、どのような経済的効果をもたらすか」を具体的かつ数値を交えて記述することがポイントです。商工会議所のアドバイスを受けたり、採択事例を参考にしたりすることで、申請書の精度を高められます。
一方、教育訓練給付制度のような助成金的な性格を持つ制度は、対象要件を満たしていれば原則として受給できます。
申請代行サービスは利用すべきですか?
補助金申請の代行サービスは数多く存在し、事業計画書の作成から申請手続きまでをサポートしてくれます。忙しい個人事業主や、申請書類の作成が難しいと感じる方にとっては有効な選択肢です。
ただし、代行業者に依頼する際はいくつかの点に注意が必要です。成功報酬型の場合、補助金受取額の10〜20%程度を報酬として支払うことが多く、コストとのバランスを考える必要があります。また、代行業者に依頼した場合でも、申請者本人が内容を把握しておかなければなりません。補助金の目的や使途に関する質問には本人が答える必要があります。
信頼できる業者を選ぶポイントとしては、中小企業診断士や行政書士など有資格者が在籍しているか、実績や採択事例を公開しているか、初回相談が無料かどうかなどを確認することをおすすめします。商工会・商工会議所が無料で提供するサポートを最大限活用してから、必要に応じて専門家に依頼する方法もあります。
まとめ
この記事では、個人が活用できる補助金について、種類から申請手順、注意点まで幅広く解説しました。重要なポイントを振り返ります。
補助金・助成金・給付金はそれぞれ性質が異なります。補助金は審査があり後払いが基本、助成金は要件を満たせば受給しやすい、給付金は生活支援目的の現金支給と整理できます。
個人が使える補助金は多岐にわたります。住宅取得・リフォーム、省エネ設備、子育て・教育、スキルアップ・リスキリング、個人事業主向けの販路開拓・デジタル化など、さまざまな目的に対応した制度が国や自治体によって設けられています。
申請の際は「事前申請が原則」「補助対象経費を正確に確認する」「期限に余裕を持って準備する」の3点が特に重要です。補助金は後払いのため、資金繰りの計画も合わせて立てておく必要があります。
まず自分の目的や状況に合った補助金をポータルサイトや窓口で探し、公募要領を確認した上で、商工会・商工会議所などのサポートを活用しながら申請してみましょう。返済不要の資金を賢く活用することが、個人の生活設計や事業成長の大きな力になります。



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