資金繰りの基礎知識

クラウドファンディングとは?簡単にわかる仕組み・種類・始め方を徹底解説

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「クラウドファンディングという言葉はよく聞くけれど、実際にどんな仕組みなのかよくわからない」「自分のアイデアを実現するために資金が必要だが、銀行融資のハードルが高くて困っている」——そう感じている方は少なくありません。

クラウドファンディングは、インターネットを通じて多くの人から少額ずつ資金を集める方法です。個人でも企業でも誰でも挑戦でき、アイデアや思いに共感した支援者から資金を調達できます。本記事を読めば、クラウドファンディングの仕組みから種類、始め方、成功のコツまで、初心者でもすぐに理解できる形でお伝えします。「難しそう」と感じていた方でも、この記事を読み終えるころには「自分にもできる」という感覚をつかめるはずです。専門用語もわかりやすく解説しますので、ぜひ最後までお読みください。

なお、資金繰りや事業運転資金の確保には、請求書のカード払いサービス「INVOY」の活用も選択肢の一つです(https://go.invoy.jp/lp/settlement/pay/)。クラウドファンディングと組み合わせて活用することで、資金調達の幅が広がります。

目次

クラウドファンディングとは何かを簡単に理解しよう

「クラウド」と「ファンディング」の意味

クラウドファンディング(Crowdfunding)は、英語の「クラウド(Crowd=群衆・多くの人)」と「ファンディング(Funding=資金調達)」を組み合わせた造語です。直訳すると「群衆から資金を集める」という意味になります。

特定の銀行や投資家ではなく、インターネットを通じて不特定多数の人々から広く少額の資金を集めるのがクラウドファンディングの本質です。たとえば「新しい商品を開発したい」「映画を作りたい」「被災地を支援したい」といった目標を持つ人が、専用のプラットフォームにプロジェクトページを作成し、インターネット経由で支援を募ります。共感した人は数百円から数万円の支援を行い、プロジェクト実現を後押しします。

日本では2011年ごろから本格的に普及し始め、現在では年間数百億円規模の資金がクラウドファンディングを通じて動いています。誰でも参加できる開かれた資金調達の仕組みとして、今や個人・企業・NPO・自治体など幅広い主体が活用しています。

従来の資金調達との違い

従来の資金調達方法といえば、銀行融資や投資家からの出資が一般的でした。しかしこれらは審査が厳しく、担保や実績がない個人や新興企業にとっては高いハードルがありました。クラウドファンディングは、こうした壁を取り除いた新しい仕組みです。

銀行融資との最大の違いは「返済義務がない」点です(融資型クラウドファンディングを除く)。購入型や寄付型の場合、支援者はお返し(リターン)として商品やサービスを受け取るため、集めた資金を返済する必要がありません。また、投資家から出資を受ける場合は株式の一部を渡す必要がありますが、購入型クラウドファンディングではその必要もありません。

さらに、クラウドファンディングにはマーケティング効果もあります。プロジェクトを公開すること自体が宣伝になり、多くの人にアイデアを知ってもらえます。支援者の反応を見ることでニーズの検証にもなり、実際に製品化する前に市場の需要を確かめられる点も大きな特徴です。

クラウドファンディングが普及した背景

クラウドファンディングが急速に広まった背景には、インターネットとSNSの普及があります。プロジェクトをSNSでシェアすることで、従来では出会えなかった多くの支援者にアプローチできるようになりました。

日本では2011年の東日本大震災をきっかけに、被災地支援のための寄付型クラウドファンディングへの関心が一気に高まりました。その後、購入型クラウドファンディングが台頭し、起業家やクリエイターが資金を集める手段として定着しました。2020年以降はコロナ禍で打撃を受けた飲食店や文化施設の緊急支援にも活用され、社会的認知度がさらに高まっています。

日本最大級のプラットフォーム「CAMPFIRE」では、2025年1月時点で累計プロジェクト数が10万件を超え、総支援額は1,000億円以上に達しています。クラウドファンディングはもはや特別な手段ではなく、誰もが使える当たり前のツールになりつつあります。

クラウドファンディングの仕組みをわかりやすく解説

起案者・支援者・プラットフォームの3者関係

クラウドファンディングには3つの登場人物がいます。「起案者(プロジェクトオーナー)」「支援者(バッカー)」「プラットフォーム(運営会社)」の3者です。それぞれの役割を理解すると、仕組み全体が見えてきます。

起案者は、実現したいプロジェクトを持つ個人・団体・企業です。プラットフォームにプロジェクトページを作成し、目標金額・募集期間・リターン内容などを公開して支援を募ります。

支援者は、プロジェクトに共感してお金を提供する人です。リターンとして商品・サービス・お礼などを受け取ります(寄付型は金銭的リターンなし)。

プラットフォームは、起案者と支援者をつなぐ仲介役です。プロジェクトの審査・掲載・決済処理を担い、募集終了後に集まった資金を起案者に渡します。その対価として、手数料(通常10〜20%)を徴収します。

資金の流れと手数料のしくみ

支援者がプロジェクトに支援を行うと、その資金はいったんプラットフォームが管理する口座に集まります。募集期間終了後、目標金額に達した場合(またはAll-In型の場合は金額にかかわらず)、プラットフォームは手数料を差し引いた残額を起案者に振り込みます。

手数料の相場はプラットフォームによって異なりますが、一般的には10〜20%程度です。CAMPFIREの場合、プラットフォーム手数料12%+決済手数料5%の合計17%が差し引かれます。Makuakeは20%です。100万円を集めた場合、CAMPFIREでは手元に83万円が残り、Makuakeでは80万円が残る計算になります。手数料は最終的に受け取る金額に直結するため、プラットフォーム選びの重要な判断基準の一つです。

なお、リターンの制作・発送コストも起案者が負担します。目標金額を設定する際は、手数料とリターン費用を差し引いたうえで、プロジェクト実行に必要な純粋なコストをカバーできるよう計算することが大切です。

All-or-Nothing型とAll-In型の違い

クラウドファンディングには、資金の受け取り方に関して2種類の方式があります。「All-or-Nothing型(AoN型)」と「All-In型(AI型)」です。

All-or-Nothing型は、募集期間終了時に目標金額を達成した場合のみ資金を受け取れる方式です。目標額に1円でも届かなかった場合は、支援者に全額返金されます。支援者にとってはリスクが少なく安心感があり、起案者にとっては目標未達でも実行義務が生じないというメリットがあります。確実にプロジェクトを実行できる見込みがある場合に適した方式です。

All-In型は、目標金額の達成の有無にかかわらず、支援が1円以上あれば資金を受け取れる方式です。ただし、1円でも支援があった場合はリターンの履行義務が生じます。NPO法人や自治体など、確実にプロジェクトを実施する必要がある団体や、すでに実行が決まっているプロジェクトに向いています。

クラウドファンディングの4つの種類

クラウドファンディングは「起案者がどんなリターンを提供するか」によっていくつかの種類に分かれます。主に4種類あり、それぞれ用途や特徴が異なります。

購入型クラウドファンディング

購入型は、日本で最も普及しているタイプです。支援者はお金を提供する代わりに、商品・サービス・体験などの「リターン」を受け取ります。まだ市場に出回っていない新商品を先行購入できるケースが多く、支援者にとっては通常より安く、または早く商品を手に入れられる魅力があります。

起案者にとっては返済不要で資金を調達でき、同時にテストマーケティングとしても機能します。支援者の反応や支援数から、実際の需要を製品化前に確認できるのは大きなメリットです。飲食店の新メニュー開発、新しいガジェットの製品化、映画・書籍の制作費用調達など、幅広いプロジェクトで活用されています。

寄付型クラウドファンディング

寄付型は、支援者が金銭的なリターンを受け取らないタイプです。社会課題の解決や公益的な活動への共感から支援を行うため、NPO法人・自治体・市民団体が中心となって活用しています。自然災害の被災地支援、子どもへの教育支援、地域文化の保存活動などがこのタイプの代表例です。

寄付型の場合、支援者は「応援したい」という気持ちが主な動機になります。認定NPO法人などへの寄付は税制上の優遇措置(寄附金控除)の対象になる場合があり、確定申告時に所得控除または税額控除として申告できます。支援を通じて社会に貢献したいと考える方に適した形式です。

融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)

融資型(ソーシャルレンディング)は、支援者が貸し手として企業・個人にお金を融資し、元本と利息を受け取るタイプです。起案者(借り手)は支援者から集めた資金を借り入れとして使用し、返済義務があります。銀行融資よりも手続きが簡単で、利回りが比較的高い点が支援者の魅力です。ただし、貸し倒れリスクがあるため、投資としての性質を持つことを理解したうえで参加することが重要です。

株式型クラウドファンディング

株式型は、未上場企業が株式をインターネット経由で一般投資家に発行し、資金を集めるタイプです。支援者は投資家として企業の株式を取得し、将来の配当や株価上昇によるリターンを期待します。日本では金融商品取引法の規制があり、非上場株式の募集には第一種金融商品取引業の登録が必要です。スタートアップへの投資手段として注目されていますが、リスクも高いため慎重な判断が求められます。

クラウドファンディングのメリットとデメリット

起案者側のメリット

クラウドファンディングが起案者にもたらすメリットは多岐にわたります。

返済不要の資金調達が可能:購入型・寄付型の場合、集めた資金は借金ではないため返済の必要がありません。銀行融資が難しい個人や新規事業の立ち上げにも活用できます。

市場ニーズの検証ができる:製品化・サービス提供の前にプロジェクトを公開し、支援数や支援額から需要を確認できます。失敗リスクを事前に把握できるため、過剰投資を防げます。

プロモーション効果がある:プロジェクトを公開すること自体が宣伝になります。SNSでシェアされれば、広告費をかけずに多くの人に知ってもらえます。

コアなファンコミュニティを作れる:共感した支援者は熱心なファンになる可能性が高く、リリース後の口コミ拡散や継続利用につながります。

担保や実績が不要:銀行融資と異なり、担保や長期の実績がなくても挑戦できます。アイデアと情熱があれば、誰でも資金調達にチャレンジできます。

起案者側のデメリット・注意点

もちろん、デメリットや注意点もあります。

目標未達成リスク(AoN型の場合):All-or-Nothing型では、目標に届かなければ1円も受け取れません。現実的な目標設定と事前の告知活動が重要です。

アイデアが公開される:プロジェクトページは誰でも閲覧できます。独自性の高いアイデアが模倣されるリスクがあるため、特許取得などの対策を検討することが大切です。

リターン履行の義務:支援者からお金を受け取った以上、リターン(商品・サービスなど)を確実に届ける責任があります。製造遅延や品質問題が発生すると、支援者の信頼を失い、将来の活動に影響します。

手数料の負担:プラットフォーム手数料として10〜20%が差し引かれます。目標金額の設定時に手数料を考慮しないと、手元に残る資金が想定よりも少なくなります。

継続的な情報発信が必要:プロジェクト期間中は支援者への報告・更新を積極的に行う必要があります。更新を怠ると支援者の信頼が下がり、支援が伸び悩む原因になります。

支援者側のメリットとリスク

支援者にとっては、市場に出回る前の商品をいち早く手に入れられる、お得な価格で購入できる、応援したいプロジェクトを直接支援できるといったメリットがあります。社会貢献活動に参加できる満足感や、プロジェクトの成長を見守る楽しさも魅力です。

一方で、支援後のキャンセルが原則できない点、リターンの到着が遅れたり届かなかったりするリスクもあります。支援前にプロジェクトオーナーの信頼性、リターン内容、過去の実績などをしっかり確認することが重要です。また、詐欺的なプロジェクトが存在する可能性もゼロではないため、プロジェクトページの内容を慎重に読み、不審な点があれば支援を避けることをおすすめします。

クラウドファンディングとは?簡単にわかる仕組み・種類・始め方を徹底解説

クラウドファンディングを始める手順

プロジェクトの企画と目標設定

クラウドファンディングを始めるにあたって、最初に行うべきことはプロジェクトの明確な企画です。「なぜこのプロジェクトを行うのか」「誰の課題を解決するのか」「何を実現したいのか」を言語化することが、支援者の共感を得る出発点になります。

目標金額の設定は非常に重要です。高すぎると達成が難しくなり、低すぎると実際のプロジェクト実行に資金が足りなくなります。目標金額を算出する際は、以下の項目を積み上げて計算しましょう。

プロジェクト実行に必要な直接費用(製造費・開発費・制作費など)

リターン品の製作費と送料

プラットフォーム手数料(10〜20%)

予備費(想定外のコストに備えて5〜10%程度)

たとえば、商品製造に50万円、リターン品送料に5万円かかる場合、CAMPFIREの手数料17%を考慮すると、目標金額は「(50万+5万)÷(1-0.17)≒66.3万円」以上に設定する必要があります。

プラットフォームの選び方

日本には多くのクラウドファンディングプラットフォームがあります。プラットフォームを選ぶ際の主な判断基準は、①プロジェクトのジャンルとの相性、②手数料率、③サポート体制、④集客力の4点です。

社会課題・NPO関連であればREADYFOR、物販・プロダクト系ならMakuake、ジャンルを問わず幅広く挑戦したい場合はCAMPFIREが定番の選択肢です。各プラットフォームの公式サイトで過去の成功事例を確認し、自分のプロジェクトに近い事例が多いプラットフォームを選ぶのが効果的です。

ページ作成と審査の流れ

プラットフォームを選んだら、プロジェクトページを作成します。プロジェクトページには、①プロジェクトの概要と目的、②起案者のプロフィールと実績、③リターンの内容と金額、④資金の使い道、⑤スケジュールと納期を明記します。文章だけでなく、写真・動画なども積極的に活用することで、プロジェクトの魅力が伝わりやすくなります。

ページ作成後、プラットフォームによる審査があります。審査では、プロジェクトの実現可能性、リターン内容の適切さ、法令遵守などが確認されます。審査期間は数日〜2週間程度が一般的です。審査通過後、公開日時を設定して募集をスタートします。

運営期間中にやるべきこと

プロジェクトを公開したら、積極的な情報発信と支援者へのコミュニケーションが成功のカギを握ります。

公開後最初の1週間が最も重要で、この期間に目標金額の30%程度を達成できるかどうかがプロジェクトの成否に大きく影響します。SNS(X、Instagram、Facebookなど)でプロジェクトを広くシェアし、既存の知人・友人への個別連絡も積極的に行いましょう。

期間中は進捗報告を定期的に発信し、支援者へのお礼と最新情報のアップデートを怠らないことが大切です。支援者からのコメントやメッセージには誠実に返信することで、信頼関係を構築できます。また、目標を早期達成した場合はストレッチゴール(追加目標)を設定し、さらなる支援を促すことも有効な戦略です。

国内主要プラットフォームの比較

CAMPFIRE(キャンプファイヤー)の特徴

CAMPFIREは日本最大級のクラウドファンディングプラットフォームで、累計プロジェクト数10万件超、総支援額1,000億円以上(2025年1月時点)の実績を誇ります。

手数料は17%(プラットフォーム手数料12%+決済手数料5%)で、主要プラットフォームの中では比較的低い水準です。ジャンルを問わず幅広いプロジェクトを受け付けており、審査も比較的通りやすいとされています。初めてクラウドファンディングに挑戦する個人や小規模の団体にも使いやすいプラットフォームです。

Makuake(マクアケ)の特徴

Makuakeは物販・プロダクト系プロジェクトに強みを持つプラットフォームです。海外製品の日本市場進出や国内メーカーの新商品発表の場としても活用されています。手数料は20%と高めですが、購買意欲の高いユーザーが多く、集客力が高い点が特徴です。

マーケティング機能が充実しており、支援者の属性データを確認できるため、製品のターゲット層の把握にも役立ちます。製品化を前提とした本格的なビジネス展開を考えている起案者に向いています。

READYFOR(レディーフォー)の特徴

READYFORは日本初のクラウドファンディングプラットフォームとして2011年にサービスを開始しました。社会課題・文化・教育・医療関連のプロジェクトに強みがあり、NPO法人・大学・自治体など公益的な団体が多く活用しています。

寄付型クラウドファンディングの実績が豊富で、税制優遇(寄附金控除)の対象となる団体のプロジェクトも多数掲載されています。社会貢献活動の資金調達を考えている団体にとって、信頼性の高いプラットフォームです。手数料は基本プランで12%(+決済手数料)程度が一般的です。

クラウドファンディングの成功事例

個人による成功事例

個人によるクラウドファンディングの成功事例は数多くあります。

書店オープンの事例:芥川賞作家の柳美里氏は、福島県南相馬市に本屋「フルハウス」をオープンし、カフェ増設のためのクラウドファンディングで目標500万円を大きく上回る約890万円の支援を集めました。地域の文化拠点としての価値と、著名人によるプロジェクトへの共感が支援を呼び込んだ成功事例です。

ボードゲームの事例:個人のゲームデザイナーが開発したボードゲームを、MakuakeとCAMPFIREで合計900万円以上の資金調達に成功した事例もあります。韓国で好評だった商品を日本市場向けにアレンジし、熱心なボードゲームファンの支持を集めました。

飲食店開業の事例:愛犬同伴可のカフェ開業を目指した個人男性が、目標300万円に対して約368万円(達成率122%)の支援を集めました。愛犬家コミュニティへの訴求と、ユニークなコンセプトが支持された例です。

中小企業・スタートアップの活用事例

中小企業にとってもクラウドファンディングは有効な手段です。

テントサウナの事例:飲食業と福祉事業を営む法人がコロナ禍で新規事業としてテントサウナの販売を開始し、クラウドファンディングで1,700万円の資金調達に成功しました。サウナブームとのタイミングが合致し、多くのサポーターを集めた好例です。

地方蒸溜所の事例:福島県川内村で蒸溜所を設立するプロジェクトでは、目標500万円を上回る642万円以上の支援を集めました。地域の産業創出と個性的なクラフトスピリッツへの期待が支援を呼び込みました。

遊園地の存続支援:経営危機に直面した遊園地が存続のためにクラウドファンディングを実施し、5,500万円を超える支援金を集めた事例もあります。地域住民の愛着と、ユニークなリターン品(施設のネーミングライツなど)の設定が功を奏した成功例です。

よくある質問

クラウドファンディングに税金はかかりますか?

クラウドファンディングへの支援や資金調達は、その種類によって税務上の取り扱いが異なります。

起案者の場合:購入型で受け取った資金は、商品・サービスの対価として受け取ったものとして課税対象になります。個人事業主であれば事業所得、法人であれば売上収益として計上します。寄付型の場合は、受け取った寄付金は雑収入として計上が必要なケースがあります(NPO法人など一定の法人形態の場合は異なる扱いになります)。

支援者の場合:購入型・寄付型では基本的に支援者側への課税は発生しません。投資型(融資型・株式型)でリターンとして利子や配当を受け取った場合は、雑所得や配当所得として確定申告が必要になります。また、認定NPO法人など一定の要件を満たす団体への寄付型支援は、寄附金控除の適用対象となり、確定申告で所得控除または税額控除を受けられます。税務処理については、税理士など専門家への相談をおすすめします。

目標金額に達しなかった場合はどうなりますか?

募集方式によって異なります。

All-or-Nothing型の場合:目標金額に達しなかった場合、支援者へ全額返金されます。起案者は資金を受け取れませんが、返済義務も生じません。目標金額の達成が不確実な場合でも、支援者へのリスクがない点が支援を集めやすい理由の一つです。

All-In型の場合:目標金額に達しなくても、1円以上の支援があれば資金を受け取れます。ただし、その分のリターンは必ず履行しなければなりません。目標額に届かなかった場合でも、リターンの提供義務があることを理解したうえで選択する必要があります。

プロジェクトを失敗に終わらせないためには、公開前から支援者候補を集める「事前告知」が非常に重要です。プロジェクト公開前からSNSで予告し、家族・友人・知人に協力を依頼することで、公開直後に勢いをつけることができます。

個人でもクラウドファンディングはできますか?

はい、個人でもクラウドファンディングは利用できます。購入型クラウドファンディングは法人格を持たない個人でも挑戦でき、CAMPFIREやMakuakeでは多くの個人プロジェクトが成功しています。

個人で挑戦する際のポイントは、プロジェクトへの「なぜこれをするのか」という動機・背景をしっかり伝えることです。法人に比べて実績や知名度がないぶん、自分自身のストーリーや情熱が支援者の共感を生む重要な要素になります。写真や動画を活用してプロジェクトページを充実させ、SNSでの発信も積極的に行いましょう。

また、最初から大きな目標金額を設定するのではなく、確実に達成できる現実的な目標から始めることも成功のコツです。1回目の成功実績が信頼につながり、次のプロジェクトへの支援も集まりやすくなります。

まとめ

クラウドファンディングは、「群衆(クラウド)」から「資金調達(ファンディング)」を行う仕組みで、インターネットを通じて不特定多数の人から少額ずつ資金を集められる革新的な方法です。個人・中小企業・NPOなど誰でも活用でき、返済不要の資金調達とマーケティングを同時に実現できる点が最大の魅力です。

本記事でお伝えした主なポイントをおさらいします。

クラウドファンディングは「購入型・寄付型・融資型・株式型」の4種類があり、目的に応じて使い分けることが大切です。

資金の受け取り方には「All-or-Nothing型」と「All-In型」の2方式があり、それぞれ特徴とリスクが異なります。

起案者のメリットは返済不要の資金調達・市場検証・プロモーション効果で、デメリットは目標未達リスクやリターン履行義務などです。

主要プラットフォームにはCAMPFIRE・Makuake・READYFORなどがあり、プロジェクトの特性に合わせて選ぶことが重要です。

成功のカギは事前告知・魅力的なプロジェクトページ・運営期間中の継続的な情報発信です。

「やってみたいことはあるけれど、資金が足りない」と悩んでいる方にとって、クラウドファンディングは一歩踏み出すための強力な手段です。なお、プロジェクト実施中の資金繰りを補完する手段として、請求書のカード払いサービス「INVOY」も活用できます。クラウドファンディングで集めた資金を最大限活かしながら、資金繰りを安定させる方法として検討してみてください。

まずはプラットフォームの公式サイトで成功事例を調べ、自分のプロジェクトに近い事例を参考にしてみてください。資金調達と同時に支援者という仲間も増える——それがクラウドファンディングの魅力です。

この記事の投稿者:

hasegawa

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